タイヤ外れ観光バス直撃 東名で運転手死亡7人けが2008年04月11日14時56分 11日午前11時5分ごろ、静岡県吉田町の東名高速吉田インターチェンジ付近で、下り線を走行中の11トントラックの左後輪のタイヤ1本が外れ、中央分離帯を越えて反対車線に飛び込んだ。タイヤは上り線を走行していた観光バスのフロントガラスに衝突。県警高速隊によると、観光バスを運転していた岐阜県大垣市浅草2丁目、関谷定男さん(56)が死亡し、乗客7人が軽傷を負った。同高速隊はトラックを運転していた浜松市中区鴨江1丁目、植木丈喜さん(37)らから事情を聴く。
調べによると、事故に遭ったバスは、名阪近鉄バス(本社・名古屋市)の大垣営業所に所属する観光バスで、団体客39人のほか、運転手と乗務員がそれぞれ1人ずつ乗っていた。乗客の男性1人、女性6人の計7人が顔を切るなどして病院で手当てを受けているという。 ■同様事故、あとたたず 大型車のタイヤが走行中に脱落し、他の車や歩行者などを巻き込む事故は、02年に横浜市で母子3人が死傷した三菱自動車製トレーラーの事故以降も後を絶たない。 04年2月には北海道江差町でダンプカーのタイヤが脱落し、歩道の保育園児(当時3)を直撃して死亡、祖母も負傷した。05年4月には仙台市でトラックから外れたタイヤが歩行者の女性2人にぶつかり、2人が重軽傷を負った。06年12月には、大阪府高石市でトレーラーから外れたタイヤに、後ろを走っていたタンクローリーが乗り上げて運転手がけがをした。 国土交通省によると、全国の大型車の車輪脱輪事故として把握できている件数は04年に71件、05年に69件、06年に47件、07年が41件(速報値)ある。冬タイヤを履き替える春先の事故が多く報告されているという。事故の多発を受けて同省は04年4月から、メーカーや業界団体などに緊急点検をするよう指示を出すなど注意を呼びかけている。 PR情報この記事の関連情報社会
|
ここから広告です 広告終わり どらく
鮮明フル画面
一覧企画特集
特集
朝日新聞社から |