元西宮市議強制わいせつ、余罪１０件自供

　アスベスト検査を装って尼崎市内の民家を訪れ、応対した女子高校生の体を触ったとして、強制わいせつなどの疑いで尼崎南署に逮捕された元西宮市議で学習塾経営、坂野成志（せいじ）容疑者（２７）＝西宮市天道町＝が、尼崎市内で約十件の余罪を自供していることが分かった。神戸地検尼崎支部は十一日午後にも、同容疑者を住居侵入と強制わいせつ罪で起訴する。

　調べでは、坂野容疑者は三月二十一日昼、尼崎市内の民家でインターホンを押して玄関内に入り、「アスベストの検査です」と偽り、応対した女子高生の胸を触った疑い。「知人の家に行っただけ」と否認していたが、その後容疑を認めた上、「尼崎市内で十件ぐらいやった」と余罪を供述したという。同市内では昨年、同様の手口の被害が確認されており、同署が裏付けを進めている。

　調べに対し、坂野容疑者は「学習塾の経営が思うようにいかない上、市議の仕事でもストレスがたまっていた。アスベストの検査と言えば信用されると思った」などと話しているという。

　坂野容疑者は逮捕後、議員を辞職。所属していた西宮市会の保守系会派「蒼志会」は三月末で解散し、所属議員らは四月一日、新会派「にしのみや未来」を結成した。

(4/11 14:21)