チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(72)は10日、亡命政府があるインドから米国へ向かう途中で成田空港に立ち寄り、近くのホテルで記者会見した。五輪聖火リレーを巡る混乱について「気持ちを表現する自由はあるべきだが、暴力はよくない」とし「非暴力の抵抗」を訴えた。
中国政府が「暴動の扇動者」として批判している点について「私には反中国というイメージが作られてきたが実際には違う。独立を求めているのではなく、自治がほしいだけだ」と述べた。
さらに指で角を作り悪魔のようなポーズを取ると「私は悪魔ですか? 私は人間です。見てもらえばわかるでしょ」と問いかけた。【西脇真一】
毎日新聞 2008年4月10日 20時59分(最終更新 4月10日 22時51分)