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中国で遺棄化学兵器処理企業 捜査中…でも予算154億 実態不透明、国費投入に批判 (1/3ページ)

2008.4.12 01:29

 中国での遺棄化学兵器の処理事業に今年度も154億6400万円の予算が投じられることになった。同事業をめぐっては昨年秋、内閣府の担当部署と単独契約を結んで調査を行ってきた「遺棄化学兵器処理機構」(東京)などが特別背任容疑で東京地検の捜索を受けた。検察は内閣府と同機構の契約内容や不正経理の解明を継続中で、捜査結果を待たないままの巨額予算の投入に疑問が出ている。

 この事業は旧日本軍が中国に遺棄したとされる化学兵器を発掘、無害化する内容。建設コンサルタント大手「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI、東京)がコンサルタント大手「日揮」(東京)と共同企業体を組み、内閣府と現地調査などの委託契約を結んで平成11年度に開始。

 内閣府は同時期、外務省の外郭団体「日本国際問題研究所」とも並行して委託契約を結んでいた。しかし16年4月にPCIが100%出資して遺棄化学兵器処理機構が設立されると、同研究所や共同企業体との契約を解除し、同機構と単独契約を結んだ。

 投じられた額は平成11〜13年度81億円▽14年度78億円▽15年度77.9億円▽16年度77.6億円▽17年度74.8億円▽18年度81.9億円▽19年度211.6億円(予算レベル)。20年度は154億6400万円で、総計約840億円にも上る。

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