【北京=多部田俊輔】北京五輪組織委員会は11日、国際オリンピック委員会(IOC)が北京で開いた理事会最終日で、妨害が相次いだ北京五輪聖火リレーの安全対策の準備状況を報告した。リレーが通過する国の政府と中国大使館が事前協議し、妨害が予想される場合はコースなどを変更、中国側が主導し五大陸リレーの完走を目指す方針を示した。
チベット問題に関連してIOCが五輪出場選手の政治的言動を保障するのかに注目が集まっているが、ロゲ会長は理事会終了後の記者会見で「すべての選手に言論の自由はある」と述べた。ただ、「開催国の法律を尊重すべきだ」とも指摘し、中国側に配慮する姿勢を見せた。(01:39)