来年4月5日−5月31日に開催される善光寺御開帳に向け、長野商工会議所などでつくる「善光寺御開帳奉賛会」の設立総会が11日、長野市内のホテルで開かれた。過去最高の約628万人が訪れたという2003年の前回を上回る誘客を目標に、7年目に1度の大イベントの準備が始動する。
新たな取り組みとして、関係団体と連携し、広報連絡協議会を設置。これまで関係団体それぞれに印刷・配布していたポスターやパンフレットの共同製作などに当たる。前回導入した、ホームページ開設やメールマガジンの発行も引き続き実施する。
総会には周辺市町村の観光関係者ら約150人が出席。会長に選ばれた長野商議所の加藤久雄会頭は「厳しい経済情勢だが、御開帳を起爆剤に1年を通して(地域に)お客が呼べるような取り組みをしていきたい」とあいさつした。
また、奉賛会顧問の鷲沢正一・長野市長はあいさつで、市内で26日に行われる北京五輪の聖火リレーに触れ、海外で激化するリレーへの抗議行動について「想定外であった」とした上で「長野で粛々と行うことで全国に良い発信ができるかもしれない」とも述べ、リレーの出発点になる善光寺の関係者らに協力を求めた。