昨年の新潟県中越沖地震で停止、点検中の柏崎刈羽原発７号機（改良型沸騰水型軽水炉）で、発電用低圧タービンの羽根の付け根部分が折れていたと東京電力が３日、発表した。低圧タービンは３台あり、別の１台でも３月に同様の損傷が見つかっている。

　羽根は金属製で、蒸気を受けて発電機を動かす「動翼」の１枚。付け根部分はフォーク状に分かれており、５本のうち１本が折れていた。

　東電は、３月に見つかった折損部分の検査で破面に金属疲労に特徴的なしま模様を確認、「金属疲労が原因で折れた可能性が高い。何らかの設計上の問題があると考えている」としている。地震の揺れの影響は今後さらに調べるという。

　同型炉の中部電力浜岡５号機と北陸電力志賀２号機でも２００６年、同様の部分の損傷が大量に見つかり、設計の不備で起きた蒸気の流れによる振動などが原因だった。