ダライ・ラマ14世来日アッキー面会で波紋
安倍晋三前首相(53)の昭恵夫人(45)が10日、訪米途中に日本に立ち寄ったチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と、成田空港近くのホテルで面会した。ダライ・ラマを繰り返し批判する中国政府に配慮し、日本政府が接触を避ける中、一民間人である昭恵夫人の面会が波紋を広げている。
昭恵夫人は面会で、チベット問題での安倍氏のメッセージを伝えたとみられる。報道陣には面会の目的について、口を閉ざした。
ダライ・ラマの来日は、日本政府にとって「最悪なタイミング」(政府幹部)との見方がある。内閣支持率が低迷する福田康夫首相(71)が、5月6日にも来日が予想される胡錦涛・中国国家主席との首脳会談を控え、波風を立てたくないためだ。高村正彦外相は「接触の予定はない」と強調。国会議員の面会は、自民党人権問題等調査会の太田誠一会長だけだった。
来日予定まで1カ月を切る中、中国側から訪日の具体的日程は発表されていない。チベット情勢が最大の不安要素で「“ドタキャン”という最悪のシナリオを予想する声もある」(外務省幹部)。そのさなかだけに、与党内でも「非常にデリケートな政治問題に、民間人がタッチするのはいかがなものか」(関係者)との声が出ている。
一方で、世界中で中国批判が強まる中「日本だけ突出はできない。人権に甘い国として国際社会から非難されかねない」(政府筋)との声もあり、日本政府の困惑は強まるばかりだ。
ダライ・ラマは米国に出発する前に会見し、一連の聖火リレーの混乱を受け、米サンフランシスコのチベット人に「暴力に訴えないよう求める」というメッセージを送ったと明かし、暴力的な妨害行為は支持しないとの考えを示した。中国チベット自治区などでの暴動では「非暴力の行動は犯罪ではない」と述べ、デモに参加したチベット民族の摘発を強化する中国政府を批判。中国政府の反発は必至だ。
[2008年4月11日7時17分 紙面から]
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