 |
|
 |
|
|
福岡県と長崎県を中心に、1万4000人が被害を届け出たカネミ油症事件で、患者を救済する特例法がきょう成立しましたが、国から油症患者に支払われた仮払金の返還を免除する法律で、福岡の患者も安どの表情を浮かべました。
カネミ油症特例法はきょう、参議院本会議で可決・成立しました。
カネミ油症を巡る裁判で、国は仮払金として、およそ17億円を患者側に支払いましたが、その後、最高裁で和解が成立して、裁判は取り下げられ、仮払金の返還が問題となっていました。
きょうの特例法の成立で、ほとんどの患者が返還を免除されることになりました。
カネミ油症は、1968年に発生した大規模な食品中毒で、福岡県と長崎県を中心に1万4000人が被害を届け出ました。
発生から39年ぶりに公的な救済の枠組みが整ったことに、福岡県の患者も安どの表情を浮かべました。
今後、油症患者らは、国に対し治療法の研究・開発を求めるほか、カネミ倉庫に対しは、未払いの賠償金や医療費の請求を続けるとしています。
|
|
 |
|