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海外取引所、中国ベンチャー市場開設に備え企業争奪戦が激化

  • 2008/04/10(木) 11:51

中国本土でのベンチャー市場開設が近づくにつれ、海外取引所による中国上場企業の争奪戦が激しさを増している。

香港交易及決算所有限公司北京代表処の任光明首席代表は、このほど開かれた投資フォーラムにおいて、香港のグロース・エンタープライズ・マーケット(GEM)は第3四半期に改正規則を公布し、GEMからマザーボードへの移行を簡略化すると発表したという。これは香港市場の資本吸引力を高めるためだが、本土でベンチャー市場が間もなく開設されることとも無関係ではないとされている。

中国で昨年7月1日に「境外証券交易所駐華代表機構管理弁法」が施行されて以来、ニューヨーク証券取引所、香港証券取引所、ナスダックなどが中国本土に代表処を設立したほか、シンガポール、韓国の証券取引所も中国証券監督管理委員会から代表所設立の許可を受けた。また、多くの取引所が企業を誘致するため、規則を改正して上場条件を引き下げている。

業界関係者によると、成熟した市場経済国家がベンチャー市場を開設するということは、国内資源が枯渇した証拠であるため、海で上場企業を探すのは必然的なこと。中国経済は急成長しているため、企業利益が高く、中国企業が争奪の的になるのは自然なことだという。(編集FN/A)