相対関係と因果関係とカルトの発生
テーマ:著書・集団ストーカー「集団ストーカー被害?」という物を見聞した時、注意すべき事がある。
それが、相関関係と因果関係の違いだ。
例えば、「蛙が鳴くから雨が降る」と言う考えには「蛙が鳴く」と言う現象と「雨が降る」と言う2つの現象には相関関係はあるが因果関係は無い。
蛙が鳴いても雨は降らない時も多々あるし、蛙が雨を降らす超能力を持っている訳でもない。
そこには「気圧の変化」「湿度」などの気象学の発想が無い。
気圧や湿度の変化と言う気象学などを知れば、気圧や湿度の変化を察知して蛙が鳴くという「因果関係」を見出す事が出来る。
それが、相関関係と因果関係の違いだ。
全ての集団ストーカー被害者の「被害」は相関関係だけである。
「脳内盗聴」やら「電波攻撃」と言った物から「他人の咳払い」「ゾロメのナンバープレート」など全て「相関関係」だけの代物でしかなく、そこには因果関係は無い。
そしてそう言った相関関係だけの発想は、オカルト科学的な発想を生む。
問題は、そのオカルト科学を広めようとする行為にある。
彼らの多くは「カルト」と言う言葉を良く使う。
しかしカルトという言葉は「既成の社会から正統的とは見なされない宗教的集団。転じて,趣味などで愛好者による熱狂的な支持をいう」と言う意味である。
今や「集団ストーカー被害者」は宗教化し、カルト化している。
それは、彼等がネット上で行っている事を見れば明らかだ。
(本人達には自覚は無い)
「ネットでの告知活動」=「布教活動」
「既成の社会から正統的とは見なされない宗教的集団」=「既成の社会から正統的とは見なされない妄想集団」
こう置き換えれば分かりやすいだろう。
そして、カルトで社会問題にもなった事に「医学の否定」がある。
彼らも「精神医学の否定」をしている。
カルトは、その信者に対して「医学」を否定し、独自の「教え(教義)」を植え付け、治療の機会を奪い、病気を悪化させ死に至らせてもいる。
集団ストーカー被害者も、集団ストーカー信奉者に、独自の理論展開で、精神医学を否定し、治療の機会を奪い病気を悪化させている。
つまり、カルトに狙われていると言いながら、自分で行っている事はカルトその物だ。
あの白装束軍団もカルトで、教祖は無関係の他人から見れば「あの病気」としか見えない。
つまり、同じ過程で進行している。
教祖の「天の声」=「幻聴」と見なせば分かりやすいだろう。
天の声の「惑星ニビル星の地球の落下」は起こっていない事からも、それが幻聴であった事を物語っている。
その教祖様は大学時代から「私もうすぐ死ぬのよ」と言い続け、72歳まで生きている。
UFOが迎えに来ると言ってUFOが来ないと来る途中で事故に遭った等の発想形態も、集団ストーカー被害者の論法と同じだ。
ここまで来ると、相関関係すらない。
この問題を「集団ストーカー」だけの問題と考えるのは短絡的で、集団ストーカー被害者は必ずと言って良いほど「いじめ」と密接に関係している。
その「いじめ」も子育てや教育に密接に関係している。
「いじめ」の問題を考える時に、見逃している事が「時系列」だと私は思う。
幼年期の家庭教育の問題、いじめ経験者のその後の人生。
時間とは四次元的に見れば過去から未来に変化する金太郎飴のような物だ。
その、部分的な断面だけを見る事は、変化の過程を見逃す事になると思う。
そして、問題点に相関関係と因果関係の違いを見出す為には「雨が降るから蛙が鳴く」の様に「気象学」と言う全く別の観点を用いなければ、相関関係と因果関係の違いを認識する事は出来ない。
集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都