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【愛知】

地元文化に若者愛着 名古屋市が世論調査

2008年4月11日

 名古屋の良いところとして、若者の間で「名古屋めし」「名古屋弁」など、地域特有の文化を評価する割合が高いことが、市の世論調査で分かった。市は「昔はからかわれることもあった名古屋が、最近はメディアに好意的に取り上げられるようになった影響では」とみている。

 世論調査は昨年11月から12月にかけ、市内の20歳以上の2500人に実施。調査票を持参し、後日回収する方法で、有効回収数は1628人(回収率65%)だった。

 名古屋の良いところを複数回答で尋ねると、「地理的に日本各地への移動が便利」が58%でトップ。以下、「水道水がおいしい」が45%、「道路が広くて整備されている」が41%の順だった。

 これを20代に限って見ると、「名古屋名物の特色ある食べ物がある」が56%でトップ。全世代の6位(36%)と比べて突出していた。「名古屋弁」を挙げた20代も20%いて、70歳以上の13%を抑え、世代別で最も高かった。1けた台の30−50代と比べると2倍の水準だった。

 共立総合研究所の江口忍主任研究員は「屈託なく名古屋のことが好きという若者が増えていることは、ほかの調査でも、裏付けられている」と指摘。「あと何年かすれば、名古屋出身の若者が東京の会社に入った後も、堂々と名古屋弁をしゃべるようになるかもしれない」と話している。

 (白石亘)

 

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