厚生労働省はこのほど、「長寿医療制度の診療報酬について〜第一線でご尽力されている医療関係者のご心配に向けて〜」と題するQ&Aを公表した。75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度に対し、「フリーアクセス(自由な受診)の制限につながる」「年齢による切り捨て」など、多くの問題点が指摘されているため、厚労省は同制度が施行された4月1日に「長寿医療制度」に名称を変更した。同省は「当制度において提供される医療の内容や診療報酬について、ご心配の声が寄せられており、その解消のために別添資料を作成した」としている。 詳しくは厚労省のホームページで。
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Q&Aでは、▽75歳以上と74歳以下の医療の連続性▽フリーアクセスの制限▽入院から在宅への移行―についての三つの質問を用意し、これらに対する“模範回答”を示した。
「患者が75歳以上になると、それまで受けていた医療が受けられなくなるのですか」との質問に対しては、「これまで受けてきた医療は変わりません」と回答。加えて、「長寿を迎えられた方が、できるだけ自立した生活を送ることができるよう、『生活を支える医療』を提供します」と強調している。
また、同制度によって75歳以上の「後期高齢者」の受診が制限されるのではないかとの懸念についても回答。後期高齢者の心身の状態などを総合的に把握する「高齢者担当医」を変更できることや、複数の医療機関に掛かることができることなどを示している。
「長寿医療制度では、入院中の患者をそのまま『追い出し』ていくのですか」との質問に対しては、「入院中の患者の多くが、可能であれば、住み慣れた在宅での療養を希望されているものと考えています」などと回答している。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken07/index.html
更新:2008/04/11 11:40 キャリアブレイン
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08/01/25配信
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