富士吉田市立病院(江口英雄院長、病床数304床)は10日、勤務医など病院職員の労働環境改善のため、6月から第1、3、5土曜日の外来診療を休診すると発表した。救急患者の受け入れについては「これまでどおり支障のないように万全の体制で対応する」としている。
富士北麓(ほくろく)・東部地区では、都留市立病院が出産の取り扱いをやめるなどしたため、富士吉田市立病院の相対的な負担増が予想され、勤務医などの勤務がこれまで以上に過重になることが懸念されている。そこで、地域医療体制を確保しながら経済効率の良い経営を目指そうと、土曜日の一部休診に踏み切った。
同病院によると、昨年4月から今年2月までの土曜日外来受診総数(初診・再診を含む)は、1日当たり平均約355人(土曜日以外は1日当たり平均約662人)。病院側は「近隣の山梨赤十字病院と連携し、市民への影響を最小限にとどめるよう努めたい」と話している。【田上昇】
毎日新聞 2008年4月11日 地方版