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家電選び:今だからこそ知りたい!ブルーレイって何?

なんとDVD10枚分がBD1枚に入ってしまいます
なんとDVD10枚分がBD1枚に入ってしまいます

 最近よく「次世代DVD、ブルーレイに統一!」と聞くけれど「ブルーレイって何?そもそも、DVDと何が違うの?」と、スッキリしていない人も多いのでは。そこで今回は、ガイド含めAV機器初心者にもわかるよう、話題の「ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)」について、イロハのイのレベルから調べてみました。従来のDVDとブルーレイディスク(※以下BD)の差について、平たくまとめてみましたのでご一読下さい!

■BDはDVDの親分...と思えばOK!?

 BDとDVDの一番の違いはなんだろう...と突き詰めていくと、簡単に言えば『容量が大きい』というのが大きな違いと感じます。厳密に言えば、DVDもBDも、デジタル信号でディスクに光で記録するという点は同じですが、その方法が若干違うようです。しかし、そんな細かな方式のことは、とりあえず知らなくても大丈夫!まずは、DVDの親分みたいな大容量ディスクがBDだと思えば良いでしょう。

 次に気になるのは「BDレコーダーに買い替えてしまうと、DVDが見られなくなるのではないか...」という点ではないでしょうか?これについては、心配無用。現時点では、各メーカーとも、BDレコーダーでは、DVDが読み取れるようになっていますので、レンタルのDVDや今まで撮り貯めてきたライブラリーもほとんど再生できます。しかし、BDレコーダーがハイビジョン対応だからと言って、標準モードで録画したDVDの画像がハイビジョンで再生される訳ではありません。あくまで、今まで記録したクオリティで再生されると心得て下さい。ということで、親分であるBDレコーダーは、ちゃんとDVDレコーダーをフォローしていると思っていて大丈夫です。しかし、DVDレコーダーではBDは再生できません。念のため覚えておいて下さい!

■地上デジタル放送をそのまま録画できるのがBDのウリ

 では、なぜこのような大容量の録画が必要なのでしょうか?それは、地上デジタル放送が大きく影響しているのです。今までのアナログ放送と比べ、地上デジタルで送られてくるハイビジョン放送は、情報量がとても多くなっています。そのため、基本的にはそのままのデータ量をDVDに記録することはできませんでした。

 しかし、地上デジタル放送で送られてくるキレイな画像を、そのまま100%映すことができるハイビジョンテレビ=「フルハイビジョンテレビ」が登場した今、録画だって「フルハイビジョン」で見たいと思いますよね。もちろん、レコーダー本体に内蔵されているHDD(ハードディスクドライブ)になら録画は可能でしたが、やっぱりディスクにも保存しておきたい。そこで登場したのが、大容量のBD(ブルーレイディスク)という訳です。

 ちなみに、BDなら地上デジタルのハイビジョン放送を、そのまま圧縮することなくダイレクトに録画が可能。なんと、50GB(ギガバイト)で約6時間も録画ができるとか!これなら、お気に入りの映画もしっかり1枚で録画できて安心ですね。それでは、今までのDVDレコーダーから買い換える時に注意しなくてはならない点について整理しておきましょう

BDとDVDの容量比較
BDとDVDの容量比較

■これだけは知っておきたいBDの基礎知識

 それでは、BDについて最低限知っておきたい基本情報をざっとまとめてみました。今までDVDも使っていなかったという、初めてディスクタイプのレコーダーを購入される方も、これさえ知っていればまずはOKです!

・ディスク容量の見方

 基本的な記録ディスク(丸い盤)についてのおさらいから。今まで録画していたVHSテープの場合、60分テープとか 90分テープと表記されていましたが、BD(DVDも)の場合は【GB(ギガバイト)】という単位で容量が表示されています。この数字が大きいほどたくさん録画できるという意味です。

・録画できる時間の目安

 何GBなら何分録画できるのか瞬時に判断できないのが、難しいと感じるところではないでしょうか。ちなみに、店頭で良く見かける録画用DVDは【120分】(容量は【4.7GB】)という表記が一般的となっています。これは、標準画質で録画した場合という意味。しかし、VHSテープで言う「3倍モード」にすればもっと長く録画できますし、高画質で録画すればもっと短い時間しか録画できません。このように、録画のモードにより録画時間は違ってきますので、あくまで目安として覚えておきましょう。正確な録画時間は、ディスクの裏や取扱説明書などに録画時間表がありますので、確認してみて下さい。

・BDの種類

 主な録画用としては、以下の2つ。

 【書換え不可】BD-R:容量がいっぱいになるまでは何度も録画はできますが、一度録画したものを消したり、上書き録画することはできません。

 【書換え可】BD-RE:今までのVHSテープのように、何度でも録画ができます。

 いずれのタイプも、書き込める層が1つの【1層】と、書き込める層が2つある【2層】の2タイプがありますが、それでも合計4タイプ。DVDには、R・RW・RAMに加え、+(プラス)だの-(マイナス)だのと、実に種類がたくさんあるのですが、BDは少しシンプルになっているのが、初心者には嬉しい点です。

・BDとDVDの容量比べ

 どちらも最大のディスク容量で比較してみました。いかがですか?一般的には1層式DVD【4.7GB】が良く使われていますので、これと比べると、BDなら【25GB】で約5倍、2層式の【50GB】なら10倍ものデータが書き込める訳です。録画時間にすると【4.7GB・120分】と同画質で録画をするとしたら、BD1枚で約20時間もの録画ができます。かなりの大容量であることが、お解り頂けましたでしょうか。

BDとDVDの価格比較
BDとDVDの価格比較

・BDとDVDの価格比べ

 いくら5倍・10倍記録できても、価格が5倍・10倍するのでは一緒ですよね。ということで、価格を調べてみました。

 先に書きましたように、記録するディスクはいろいろ方式があるので一概に比較できないのですが、今回は「書換え可能」「書換え不可」それぞれのタイプで比べてみました。価格は、平均的にBDが安いと言えそうですが、大きな差がないモノもあるようです。今後普及してもっと安くなることを期待したいですね。

■BDレコーダーを買う時の素朴な疑問

 ガイドが気になったのは、テレビとの相性・他メーカー同士の互換性など。このふたつについて確認しましたので、こちらも簡単にご報告します。

Q:テレビがハイビジョン対応でなくても大丈夫なのか?

A:画像はハイビジョンで楽しめませんが、接続には問題はなし!

 レコーダーが記録している画質自体は、ハイビジョンとなりますが、実際に目で見る画像はテレビの画質となりますので、ハイビジョンを楽しむことができません。しかし、いずれハイビジョン対応のテレビを買えば、BDレコーダーで録画したハイビジョンを楽しむことはできます。このように、BDレコーダーだけ先行して購入しても、高画質で見たい番組や記録を残すという意味では、有効と言えます。テレビはまだ買い替え時では無いけれど、せめて記録は高画質で残したい!という方は、まずBDレコーダーを買うのも得策と言えるのではないでしょうか。

Q:録画したBDは、どの機種でも再生できるのか?

A:再生できない機種もあるのが現状!

 少しだけ注意したいのが、各社の互換性。A社のレコーダーで録画したディスクが、B社のレコーダーで再生できるか?というレベルの話です。基本的には、どのレコーダーでも再生できる【共通の録画モード】がありますので、他社のレコーダーを持っている人と、録画したBDを貸し借りをする場合は、その点に気をつければ問題はないそうです。しかし今の時点では、録画モードによっては、再生することができないレコーダーがあるのが現状とか。これも、デジタルレコーダーの技術がまだまだ進歩中だからということのようです。ちなみに「祖父母へ孫の記録をBDに焼いて渡したい!」などという場合は、同じメーカーのレコーダーを買う方が、ややこしくなくてイイかもしれませんね。親子でペア買いすれば、使い方もアシストしてあげられるので、感謝されるかも!!

 次世代DVDの規格がBDに統一された今「どうせなら北京五輪前に手に入れようかな...」と考え出す人も多くなるのではないでしょうか?しかし、フルハイビジョンのテレビが先か、ハイビジョン対応のレコーダーが先か...一度に両方手に入れられればベストですが、予算もあるし...と、悩みはつきないかと思います。今すぐ高画質で見たいのか、将来的に高画質で保存しておきたいのか、よーーく作戦を練って、ベストなお買物をして下さいね!

2008年4月10日 11時00分

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