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【滋賀】

市補助で産婦人科診療所 彦根で11月ごろ開業見込み

2008年4月11日

 彦根市中央町で産婦人科診療所を経営する医療法人青葉会は十日、市の補助を受けて新たに同市八坂町に開業する診療所の建築に着工した。十一月ごろ開業の見込み。

 琵琶湖岸の約七千九百平方メートルに、二階建て延べ約千四百七十平方メートルの診療所を整備。総事業費は約五億五千万円で、市が約一億千八百万円を補助する。

 ベッド数は十九床。常勤医師二人、非常勤医師三人、助産師五人、看護師十人の態勢で年間六百件、中央町と合わせて千三百件の出産を受け入れる。

 院長には兵庫県で民間診療所副院長を務める中村光彰医師(48)が就任。青葉会の神野佳樹理事長(51)も常勤医師として中央町の診療所院長と兼務する。

 神野理事長は「地元で産める環境のために少しでもお役に立てれば」と話している。

 市の補助制度は、昨年三月に市立病院が出産の取り扱いを休止し、医師の確保が難しいため設けた。市立病院は今年二月に院内助産所を開設、県立成人病センターから派遣される非常勤医師らによる出産再開も見込んでいるが、湖東地域の出産環境は依然として厳しい。 

  (築山栄太郎)

 

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