弘前大学医学部医学科の新入生約110人が9日、弘前市の同医学部コミュニケーションセンターで、「健やかで安心して暮らせる社会を目指して」と題した三村申吾知事の講演を聴き、医師確保に悩む県トップの訴えに耳を傾けた。
三村知事は、県が「健康といのちの育み推進プロジェクト」に取り組み、医療従事者を育てる優れた環境づくりを進めていると強調。「若い力が必要。青森で暮らしてよかったと思える命のセーフティーネット作りに参加しませんか」と呼びかけ、卒業後も青森にとどまってほしいとの思いをにじませた。
竹中秀さん(20)は「出身の北海道も医師不足なので、地域医療を志している。将来は一番必要としている場所で働きたい」と話していた。【塚本弘毅】
毎日新聞 2008年4月10日 地方版