除草剤ペットボトル　外部から持ち込みか　

　加東市内の女性（５４）が飲んだペットボトル飲料から除草剤の成分が検出された事件で、販売したスーパーが、除草剤の混入したのと同じ賞味期限の商品を計四百五十六本仕入れていたことが八日、兵庫県の立ち入り調査で分かった。最後の仕入れは三月二日で、販売状況などからみると、同じ期限の商品は三月中に売り切れていた可能性が極めて高いという。

　また、女性のバッグからレシートがみつかり、購入したのは四日午後二時ごろだったことも判明。兵庫県警は、何者かがペットボトルを持ち込んで商品棚に並べるなどした可能性もあるとみて、この時間帯を中心に防犯カメラの映像の解析などを進めている。

　県は、製造元のコカ・コーラウエストプロダクツ明石工場（明石市大久保町西脇）と、販売した加東市社のスーパー「やしろショッピングパーク　Ｂｉｏジャスコ社店」に立ち入り調査した。

　調査結果によると、女性が飲んだ商品は今年一月二十三日に製造され、賞味期限は同十一月九日だった。ジャスコ社店は、同じ賞味期限の商品を二月十五日から三月二日にかけて六回に分けて仕入れた。

　四月六日に女性が病院に搬送された後、七日に店頭から商品を撤去した時点で在庫は三百三十八本あったが、同じ期限の商品は既になかった。同店では四月一日からの一週間で約二百六十本販売されており、三月末までに売り切れていた可能性が高いという。同店は県に対し、先に納入した商品から順に棚に並べる「先入れ先出し」を徹底していたと説明している。

(4/9 09:35)