被害女性「薬品のにおい」　ペットボトルに除草剤

　ペットボトル入りのお茶から除草剤に含まれる成分が検出された事件で、お茶を飲んだ女性（５４）が入院している西脇市内の病院が八日、容体を説明した。比較的落ち着いてきたが、まだ食事は取れず点滴を受けているという。事件に巻き込まれたことを知り、少しふさぎ込むような様子もみられるという。

　病院などによると、女性は六日午後三時ごろ、散歩の途中に家から持参したペットボトルの飲料を二口ほど飲んだ後、嘔吐（おうと）した。その後も吐き気が続き、同八時ごろ、夫ら家族に付き添われて救急外来を訪れた。

　女性はふらつきがひどく、胸焼けなど強い急性胃腸炎の症状があったという。腸に腫れがあり、コンピューター断層撮影（ＣＴ）検査でも、腸に荒れがみられた。女性が持参したペットボトルの中には数滴しか残ってなかったが、プラスチックが焦げたような化学薬品のにおいがしたという。

　体調の異変は女性がお茶を飲んだ直後に現れるなど通常の食中毒ではない症状だったため、医師が事件の可能性を危惧し、七日午前十時、警察に通報したという。

(4/8 21:33)