朝ドラ“ヨン様”に質問殺到でパンク
ブレークの予感が漂う加藤虎ノ介
Photo By スポニチ |
NHKの朝ドラから“ヨン様”が生まれた!連続テレビ小説「ちりとてちん」(月〜土曜前8・15)に落語家の徒然亭四草(しいそう)役で出演している加藤虎ノ介(33)で、イケメンの4番弟子という設定などから女性ファンの間で“ヨン様”の愛称が定着。ファンレターの数も男優陣の中ではトップで、“ヨン様”ブーム再来なるか注目されている。
加藤は、貫地谷しほり(22)演じるヒロインが入門する徒然亭草若(そうじゃく、渡瀬恒彦)一門の4番弟子・四草役。常に無表情で口も悪いが、二枚目で女性にはもてるという設定。これが女性のハートをわしづかみにし、インターネット上にはファンのブログやサイトが乱立。番組スタッフが使っていた“ヨン様”という愛称も定着するようになった。先月25日に同局のトーク番組「スタジオパークからこんにちは」(月〜金曜後1・05)に出演した際には、視聴者の質問に答えるコーナーでファンからのメールが殺到し、NHKのサーバーがダウン。関係者は「スタート13年目の番組で、こんなことは記憶にない」と驚きを隠さない。
同局に届くファンレターの数も、男優陣では1位。携帯電話の番組サイト上で加藤の待ち受け画像を配信したところ、約10万件のアクセスを記録した。同番組サイトの1日平均アクセスとほぼ同じで驚異的な数字という。
もともと大阪を拠点に舞台で活動。ほぼ無名の存在だった。抜てきした番組の遠藤理史チーフ・プロデューサーは「四草役を誰にするか考えた時、過去に見た舞台で静かな存在感を放っていた加藤さんを思い出した」と説明。加藤は「ありがたいと思うと同時に不安、気負いでいっぱいでした」と当時を振り返った。遠藤氏は「まさかこんなに人気が出るとは」感慨深げ。本人は「一過性と思ってます」と謙虚だ。
ヨン様効果も手伝い、テレビ経験はほとんどないものの、既にドラマ2本への出演が決定。しかも重要な役どころだ。ヒロインに脚光を浴びる朝ドラから誕生した人気俳優が、どこまでステップアップしていくのか、女性たちの期待を集めそうだ。
◆加藤 虎ノ介(かとう・とらのすけ)1974年(昭49)10月20日、大阪府交野市出身。大阪芸術大中退後、劇団「MOTHERR」入団。趣味は料理、モデルガン。特技は剣道、バイクなど。身長1メートル67、体重58キロ。血液型O。
[ 2008年03月08日付 紙面記事 ]