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保険証「捨てた」「届かない」 後期高齢者医療、県内再交付300件

2008年04月10日

 七十五歳以上を対象に一日から始まった後期高齢者医療制度で「保険証と気付かずに捨てた」「保険証が届かない」といったケースが県内で相次ぎ、再交付が既に約三百件に上っている。同様のトラブルは全国で起きており、厚生労働省は九日、制度を運営する都道府県の広域連合に確実に保険証を届けるよう対応を指示した。

 県内市町村でつくる県後期高齢者医療広域連合(広域連合長・森富山市長)では三月十五日、対象となる約十四万六千人に保険証を配達記録郵便で送付した。対象者、家族とも不在だったり住所地に住んでいない場合は市町村に保険証が戻ってくるケースがあり、各市町村が追跡調査し、できるだけ届けている。

 また、これまで利用していた国民健康保険証などと材質や大きさが違うため、保険証と気付かずに捨ててしまった場合などは再交付している。同連合によると、送付した三月十五日以降、「誤って捨てた」「封筒を開く際に破った」「汚れた」といった理由で既に約三百件再交付している。

 新制度は既に始まっており、保険証がないと医療機関で全額負担を求められることもある。同連合は「届いていない場合は各市町村や広域連合に連絡してもらいたい」としている。

 新制度をめぐっては三月下旬から、同連合に一日五十件以上の問い合わせや相談がある。「保険証がまだ届かない」という内容のほか、「病院での自己負担はどうなるのか」「保険料が高い」などの声が寄せられているという。

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