県が昨年度創設した佐賀大医学部への推薦制度で、初の適用となった今春の入学生2人が9日、古川康知事を表敬訪問した。
2人は、神埼市出身の冨野広通さん(19)と宮崎市出身の門田千穂さん(19)。
冨野さんは「子供が好きなので小児科を目指している」と言い、門田さんは「宮崎を中心とした風土病ATL(成人T細胞白血病)の母子感染問題から産婦人科に関心を持った」と話した。
古川知事は「医者の世話にならない人はいない。期待に添った活躍をしてほしい」と激励した。
推薦制度では、地域医療の医師不足に対応するため、県内での6年間の病院勤務を条件に2人の入学枠を設けた。高校の所在地を問わず、2浪生まで受け付けるのが特徴。【上田泰嗣】
毎日新聞 2008年4月10日 地方版