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研究を率いた米国疾病管理予防センター(CDC)のSusan Y. Chu氏によると、現在、米国で出産する女性の約5人に1人が肥満であり、毎年ほぼ100万人の肥満女性が出産していることになるという。この報告は、米医学誌「New England Journal of Medicine」4月3日号に掲載された。
今回の研究は、大規模医療管理(managed-care)システムに記録された2000年から2004年の妊娠1万3,422例のデータを収集し、妊娠前および妊娠中の肥満と医療サービスの利用状況との関係を調べたもの。その結果、肥満女性は標準体重の女性よりも帝王切開が多いなどの理由により、入院期間が4.1日長く、両群間で有意差が認められた。さらに、出生前検査、超音波検査および薬物療法のほか、医師への電話や受診の件数も標準体重女性に比べて多かった。一方で、肥満女性はナースプラクティショナー(看護治療師、NP)やフィジシャンアシスタント(医師補助士、PA)による診察を受ける比率が低いこともわかった。
ファストフード/スーパーサイズ世代が出産する年代になった現在、50年前にはなかった問題が生じていると米サンタモニカ-UCLAメディカルセンターの産婦人科医Richard Frieder博士は指摘。高レベルの医療や長期入院を要する主な理由は、子癇(しかん)前症、糖尿病、深部静脈血栓症(DVT)、巨大児、異常分娩および帝王切開などの合併症だという。これは、肥満が健康と経済のいずれにも負担をかけるという大きな問題の小さな一例にすぎないと同氏は述べている。(HealthDay News 4月2日)
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