北京――中国公安省は10日、今夏の北京五輪にあわせ出場選手などの誘拐を謀議していた「犯罪グループ」を摘発、35人を今年3月26日から4月6日にかけ逮捕したと述べた。記者会見で述べた。
誘拐を狙っていたのは選手のほか、外国人記者、一般の観戦者としている。新疆ウイグル自治区ウルムチでの捜索で、大量の爆薬、ダイナマイト、イスラム聖戦に関する書物などを押収したとも述べた。
同省の報道担当は、新疆ウイグルの独立運動組織「東トルキスタン・イスラム運動」の関与をにおわせている。
また、今年1月には、上海、北京などでホテル、政府や軍施設などを攻撃するため爆発物を準備していた別のグループを摘発したことも明らかにした。このグループは、東トルキスタン・イスラム運動から指示を受けていたとも語った。
米国務省は同運動をテロ組織に指定しているが、新疆ウイグル自治区の状況については中国当局による独自の文化や宗教の侵害が広範に行われていると疑っている。
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