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国連機関や政府ODA等による従来のスリランカ農村に対する支援事業は、農産物の生産量の増大及びその関連技術の伝達・普及に重点を置いてきました。大量の資本と人材投下により、その目標は徐々に達成されつつありますが、一方で、マーケティング知識の普及や流通システムの整備による成熟した農業市場の構築や農産物の商品化といった課題は、未だ大きな課題となって、横たわっています。農産物加工品創出プロジェクトは、これら未解決の課題と直に向き合っている事業に他ならず、以下の裨益効果が期待されます。 |
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農産物加工品の創出は、農産物の余剰分を商品に転化することによる市場価格戦略の構築に他ならず、農民達は、そうしたマーケティング知識を事業参加を通じて獲得することになります。特に、スリランカパートナーであるSewalanka
Foundation、Best Seeds Production Co. Ltd.は、広範で独自に組織化した農民ネットワークを保有しているため、より直接的で浸透力のあるマーケティング知識の普及が可能となります。 |
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マーケティング知識の普及は、優れた人材層に基づいた農業とビジネスの具体的な関連性構築のきっかけにもなります。農民達が正確なマーケティング知識を獲得することにより、更なるアグリビジネスの可能性が創出される可能性が見出せるのです。 |
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成熟した農業市場構築の要は、将来性のあるビジネスと優れた人材の創出であることは、言うまでもありません。 |
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ビジネスを構築することは、利益と幸せを共有するシステムの構築でもあります。貧困削減は、貧困撲滅のスローガンと資本の大量投下のみで解決できる類のものでは、決してありません。正確に資本と向き合う知識に加え、継続性のあるビジネス案、そして何よりも自立心溢れる起業家精神の保有によって、初めて可能になるものだと信じています。ビジネスを通じたウィンウィン関係の構築、これこそが貧困削減を可能にする鍵であり、手段であると考えています。 |
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