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聖火リレー:人権意識高く中国系も多く シスコ当局苦慮

 【サンフランシスコ吉富裕倫】北米大陸で唯一聖火リレーの通過地となったサンフランシスコは、台湾系を含む中国系市民が約2割と全米でも高い比率を占める。同時に政治的には人権問題に敏感なリベラル色の強い土地柄と言われ、中国のチベット暴動への対応が問題化してからの聖火受け入れを巡る市の対応には、歓迎と抗議のバランスに苦慮した跡がうかがえる。

 同市は対中強硬派とされるナンシー・ペロシ下院議長(民主党)の地元。五輪開会式のボイコットをブッシュ大統領に求めるペロシ議長は8日、「世界の良心に挑む存在を明らかにし、主張する人々を称賛する」との声明を出し、非暴力での抗議活動を擁護した。

 ギャビン・ニューソム市長も、「表現の自由がこの国を偉大にしている」と話し、抗議活動への理解を強調した。一方で、中国の周文重駐米大使と会談し混乱回避で一致したと発表。開催直前まで警備当局と対応を協議し、妨害行動の抑え込みに力を注いでいた。

毎日新聞 2008年4月10日 13時59分

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