最新情報
- 一部報道をうけて、真実をお伝えしたく私・有村の見解をご報告致します
-
参議院議員 有村治子
4月9日夕刻、共同通信配信のインターネット記事に私・有村のことが掲載されたことをうけて、明朝4月10日の朝刊各紙に本件が掲載される可能性がありますので、この際、記事に名前を出された当事者として、真実を明確に致します。
記事によれば、映画「靖国 YASUKUNI」の李纓監督が、共同通信のインタビューにて、「映画の出演を納得してくれていた刀匠刈谷さんの気持ちを変心させた。許せない介入だ」と怒りをあらわに訴えられ、「(映像)削除の希望(が刈谷さんから出ていること)は信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と話されているようです。
記事の見出しによれば、私・有村が刈谷さんの気持ちを覆したような報じられ方をしていますが、これは事実に反します。刈谷さんが今回の映画「靖国」において、刀を鋳造する自らの映像が、数々の他の映像と交錯させて使われることに、心外なお気持ちでいらっしゃることを私も人づてに聞いておりましたが、伝聞レベルでは、正確を期すべき国会質問はできないと考え、発信元である刈谷さんご夫妻と直接はじめて連絡をとって、ご夫妻の思いを確認したのが、3月25日です。
今日4月9日の報道をうけて、今晩(4月9日21時に)私が直接、刈谷さんご夫妻に2度目となるお電話をして、「李纓監督が、有村の電話によって、刈谷さんの気持ちを変心させたと主張されているので、それが真実かどうかお話ください」と事情を報告し、刈谷さんご夫妻からは、この李纓監督のご主張が事実に反する旨の明確な回答を得ています。加えて、今晩の電話での会話を公開することにも了承をいただいており、今後の展開によっては、この証拠となる音声・映像ビデオを公開する用意もあります。
また李纓監督の言葉として「刈谷さん夫婦は(本映画の出演に)納得し、『どこでも上映してください』と了承を出した」と本日の記事に報じられていますが、これも事実に反します。高知県の刈谷さん宅を訪問した李纓監督と中村さんに対して、刈谷さんご夫妻は「刈谷の名前と映像を除いてください」と明確に伝えられており、そのご夫妻の主張は、それ以来本日に至るまで一切変えていない旨も、今晩明言されています。
すなわち刈谷さんご夫妻は、そもそも、刈谷さんの名前と映像がこの映画「靖国」で使われることを承諾されておらず、ご夫妻の希望に反して刈谷さんの映像が映画に使われていることが判明してからは、一貫して、自らの名前と映像が本映画から除かれることを希望されており、この希望に対して、李纓監督側は現時点で一切応えていらっしゃらないというのが真実です。
私は、3月27日の参議院内閣委員会におきまして、「キャストとして名前が挙がっている刈谷直治さんは、この映画で自らの映像が使われることを承諾しておられず、自らの映像が削除されることを希望されている」という刈谷さんご夫妻の真の言葉を、事実としてご紹介したまでです。
本日の共同通信の記事には、「表現活動と政治との関係が新たな問題として浮上している」とありますが、私・有村には、刈谷さんご夫妻の気持ちを変心させる意図も働きかけも一切なく、刈谷さんもそのような認識が全くないことを今晩明言されているのです。
参議院内閣委員会という公式の、かつ、議事録やインターネット・報道によって一部始終が開かれた議論の場で行う質問のために、私は、人の伝聞に頼るのではなく、論点それぞれ原典に当たって、自らの論証を正確にしていくための精密な調査を重ね、事実を一つひとつ丁寧に積み上げた上で質問に臨みました。その一環で刈谷さんご夫妻の真のお気持ちを伺った自らの言動に瑕疵がないことを、信念を持って、神明に誓い明らかに致します。
と同時に、報道各社の皆様には、どうか引き続き公平な報道をしていただきたく、このように双方の主張が真っ向から異なる場合は、できる限り双方の事実確認をしていただければ、有難いと存じます。国政に身をおく議会人として、「真実に対して忠実でありたい」と常に考えております。
4月9日 23時30分記