【北京9日AFP=時事】チベット仏教僧侶らによる抗議行動があった中国甘粛省夏河県のラプラン寺で9日、同国政府が組織した取材ツアーに参加していた外国人記者団に、同寺の僧侶約15人が中国語で「われわれはもっと自由、人権がほしい。(インド亡命中のチベット仏教最高指導者)ダライ・ラマに会いたい」と訴えた。外国人記者の1人がAFP通信に電話で語った。≪写真は3月14日、ラプラン寺で抗議行動を行った僧侶ら≫
仏ル・ポワン誌の記者によると、僧侶らは横断幕を掲げて記者団に近づき、ダライ・ラマへの支持を口にした。横断幕はチベット語で書かれていたため、内容は分からなかった。訴えは、ツアーの案内人が記者団にその場を離れるよう促すまで約10分間続いた。記者団の世話をしていた中国政府関係者はこの訴えに相当驚いた様子だったという。
国営新華社通信は約20人の僧侶が「取材を妨害した」と報じ、詳細は伝えなかった。チベット自治区ラサのジョカン寺(大昭寺)でも3月27日、若手僧侶が訪れた外国人記者団に直訴している。