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4人死刑執行 鳩山法相のもと10人目「今後も粛々」

2008年04月10日12時46分

 法務省は10日、同日午前に4人の死刑を執行したと発表した。鳩山法相が昨年8月に就任以来、執行は昨年12月の3人、今年2月の3人に続いて3回目で計10人。法相は午前11時からの記者会見で「これからも、粛々とやらせていただく」と語った。これで確定死刑囚は104人になる。

 一時止まっていた執行が93年に3年4カ月ぶりに再開されてから、1人の法相のもとでは長勢前法相と並んで最多。前法相は4カ月に1度だったが、鳩山氏は2カ月に1度の間隔で執行命令を出していることになる。

 また、死刑判決の確定から執行までの期間は07年までの10年間でみると平均8年だったが、この日執行された4人のうち3人は確定後4年以内だった。

 法務省によると、執行されたのは、中元勝義(64)、中村正春(61)、坂本正人(41)、岡下(現姓・秋永)香(61)の4死刑囚。中元、中村の両死刑囚は大阪拘置所で、坂本、岡下の両死刑囚は東京拘置所で執行された。

 中元死刑囚は82年、大阪府和泉市の宝石商夫婦を殺害し、現金や宝石を奪った。中村死刑囚は89年に滋賀県内で、わいせつ目的や金目当てに、路上生活者と職場の元同僚の男性計2人を相次いで殺害、遺体を切断して捨てた。

 坂本死刑囚は02年、群馬県内で高校1年の女子を自分の車に押し込み、絞殺。女子の両親に電話し、生きていると装って身代金を要求した。岡下死刑囚は89年、東京都杉並区のアパート経営者を絞殺し、その殺害を共犯者の男性による犯行と偽装するために、男性を射殺した。

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