中国、甘粛省のチベット人居住区を公開 一部の僧侶が「人権がない」と訴える場面も
北京オリンピックの聖火リレーを9日に控えた米・サンフランシスコで、中国に対する抗議活動がピークに達している。
そんな中、中国は、甘粛省のチベット人居住区を海外メディアに公開した。
本来ならば、事態の沈静化をアピールするはずだったが、突如、一部の若い僧侶たちが、記者団に「チベットには人権がない」などと訴えた。
また、チベット自治区のシャンパ主席は9日、会見を行い、「破壊活動を企てる者がいれば、容赦なく厳罰を下す。手加減は一切しない」と、妨害活動を徹底的に取り締まる考えを示した。
聖火とともに、騒動の火種もリレーしている現状の中、北京ではIOC(国際オリンピック委員会)の緊急理事会が行われた。
今後のコース変更が議題になるとみられていたが、出席者は、「聖火リレーの話はしていない」と口をそろえている。
(04/10 00:47)