北京オリンピックの聖火リレーは、厳戒態勢の中、アメリカでただ一つ聖火リレーの通過するサンフランシスコで始まりました。
日本時間の午前5時22分ごろ、サンフランシスコで聖火の点火式が行われ、聖火リレーが始まりました。
サンフランシスコでは8日、聖火リレーを前に、アメリカに住むチベット系市民らおよそ1000人がデモ行進し、中国による人権弾圧に抗議しました。
聖火リレーをめぐっては、ロンドンでリレーを妨害したとして30人以上が逮捕されたほか、パリでは一時火が消されるなど、混乱が続いています。
不測の事態にそなえ、サンフランシスコの地元警察は2000人の厳戒態勢で警備にあたっています。
一方、IOC=国際オリンピック委員会は、5大陸をめぐる聖火リレーの「国際ルート」の中止を含めた対応を検討しており、サンフランシスコでの聖火リレーの様子を見た上で、10日、北京で理事会を開き、今後の対応を協議することにしています。(10日07:15)