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最終更新:2008年4月9日(水) 22時16分

後期高齢者医療制度、トラブル相次ぐ

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 今月から始まった後期高齢者医療制度、いわゆる長寿医療制度をめぐって、「保険証が届かない」などのトラブルが全国で相次いでいることがわかりました。厚生労働省は9日、市町村などが保険証をちゃんと届けるよう異例の呼びかけを行いました。

 「ご迷惑をおかけしました。市民の皆様には、心よりお詫び申し上げる次第でございます。大変申し訳ございませんでした」(小田原市の会見)

 頭を下げたのは、神奈川県・小田原市役所の担当者。75歳以上の高齢者を対象に今月から始まった「長寿医療制度」では、一部の人の保険料が半年間免除されます。しかし小田原市では、誤って208人からあわせて130万円を天引きしていました。

 さらに、こんなトラブルも・・・。

 「こういうものが来たが、『何だこれ』と言って破って捨てた。知らなかったから」(長崎市役所の窓口を訪れた男性)

 長崎市役所の窓口には、保険証の再発行などを求める高齢者の人たちが押しかけました。従来の保険証に比べ、名刺ほどの小さなサイズに変わってしまったため、気づかずに捨ててしまったりするケースが相次いでいるというのです。

 さらに、保険証の発送自体が遅れ、いまだに手元に届いていないケースも相次いでいます。

 「『保険証が届かないんだけど』ということですね。電話回線が4本あるのがいっぱいになった時もありました」(所沢市役所)

 このため、保険証を持たずに病院を訪れ、全額負担を求められるケースもあるといいます。

 都内にある東京医科大学病院は、後日あらためて保険証を持ってきてもらうことで対応するとしていますが・・・。
 「市町村から届いていない、という方もいらっしゃいますけど、そういう方に関して、後から電話を頂いたりして対応しています」(東京医科大学病院 篠崎功 課長補佐)

 こうした事態を受け、厚生労働省は9日、全国の保険の運営団体に対し、保険証を確実に届けるよう異例の呼びかけを行いました。(09日17:05)



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