○顔似た弟を誤認逮捕＝８時間後に釈放−公務執行妨害の男捜査で・埼玉県警

　埼玉県警本庄署が２００６年、職務質問を振り切って車で逃走した男を公務執行妨害容疑で捜査中、弟を誤って逮捕していたことが９日、分かった。男は警察官に弟の名前を語ったほか、顔つきが似ていたが、同署は誤認逮捕と判明したため、約８時間後に釈放した。

　県警によると、同署員は０５年８月１４日午前４時ごろ、同県本庄市の公園で不審な車を発見。乗っていた住所不定、無職の男（２９）に職務質問したところ、男は弟（２６）の名前を名乗った後、車を急発進させ、逃走した。署員は約２０メートル引きずられ、１０日のけがを負った。