PR情報「手のひらカーナビ」 三洋に続き、ソニー、松下も参戦2008年04月09日 小型で複雑な取り付け作業が不要なポータブル(持ち運び型)カーナビが売れている。07年度の販売台数は前年度比約2倍に拡大した。人気なのは地図データをこれまでのDVDやハードディスクではなくフラッシュメモリーに記録させた「手のひらサイズ」の超小型機種。三洋電機が06年末に売り出した製品がヒットしたのをきっかけに、ソニー、松下電器産業などが相次いで参入。激しい商戦を繰り広げている。
三洋が8日に発表した「ミニゴリラ NV―SB360DT」(21日発売)は横12.8センチ、縦8.5センチ、薄さ2.6センチと同社のDVDタイプの4分の1の大きさながら、メモリー容量をアップしたことでDVDを超える地図データを収録した。店頭想定価格は8万5千円。 ポータブルナビで7割のシェアを持つ三洋が06年11月に売り出したミニゴリラシリーズは、大手メーカーで初めて記憶部分にフラッシュメモリーを使い大ヒットした。同社はメモリータイプだけで07年度に30万台を販売し、ポータブルナビの市場規模が倍増。カーナビ市場の1割足らずという「すき間商品」だったポータブルナビに注目が集まった。三洋は「大型のナビを取り付けにくい軽自動車の販売増も追い風」とみる。 大手各社も手をこまぬいてはいない。松下は今年2月、同社初のメモリータイプナビ「ストラーダポケット」(実勢価格約7万円)を発売。大きさはミニゴリラとほぼ同じで、画面表示や操作を大型ナビでシェアトップの「ストラーダ」と共通にし、ブランド力で三洋に挑む。 06年にいったん国内カーナビ市場から撤退したソニーも、07年3月にメモリータイプの「nav―u(ナブユー)」を投入。加速度センサーで車の動きを感知し、電波が届かないトンネル内などでも自車の位置を表示できる機能を備えた。後継機の「nav―u2」(実勢価格約6万円)と合わせ、計画の約3倍の売れ行きだ。 今後は他の電機大手にも追随の動きが広がるとみられ、「小さく熱い」戦いはますます熱を帯びそうだ。(上栗崇) この記事の関連情報愛車
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