一部の都道府県ではすでに自動販売機でのたばこ購入の際に、taspoが必要になっていると思う。先日、記者はこのtaspoにまつわるいくつかの問題を耳にした。
まず、成人喫煙者から「いちいちカードでたばこを買うのが面倒くさい」といった声が上がっているようだ。実際、自動販売機の売り上げが落ちているようで、管理している商店などには悩みの種が1つ増えた格好だ。 taspoで、完全に未成年者の喫煙を防止することはできない(ロイター) 未成年者の喫煙を防止するために導入されたtaspoだが、完全に未成年者の喫煙を防止できてはいないという。 というのも、taspoが「闇市場」で取引され、出回っているというのだ。この闇市場には大きく分けて2つあり、売人が間に入ってやり取りするものと、ネットオークションの2つだという。 売人のほうは暴力団の末端などが資金繰りのためにやっているのが主だと聞くが、ネットオークションはどうだろう。 今や多くの人が利用しているネットオークションでは、当然未成年も利用するわけで、そういった「獲物」をターゲットにtaspoをさばく輩(やから)がいるようだ。中には1万円以上など、かなりの高額で取り引きされているものもあり、出品者はボロもうけだ。そして、そのカードを利用して未成年者は簡単にタバコを手に入れることができる。 このように法律や決め事ができると、必ず悪知恵を働かせてそれをかいくぐろうとする者が出てくる。何らかの対策をしていく必要があるだろう。 政府にとって、ネットオークションまでチェックすることは難しいが、オークションは通常、何らかの問題がある出品物は、出品取り消しになる。さらに、出品した者には利用停止やオークション退会などの処分が下されるものだ。 オークション管理者には責任を持ってtaspoが出品されていないかチェックしてほしいものだ。
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