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「越境人」へ第一歩 コリア国際学園入学式 大阪・茨木

2008年04月08日

 在日コリアンを主な対象とするインターナショナルスクール「コリア国際学園」(大阪府茨木市)の初の入学式が7日、同市内のホテルで開かれた。第1期生として中等部11人、高等部15人の計26人が新たな一歩を踏み出した。

写真入学式の記念撮影にのぞむ新入生や保護者ら=7日午後、大阪府茨木市

 同学園は、韓国や北朝鮮の政治体制を背景にした既存の民族教育の枠組みを超えた学校を作ることを目的に、姜尚中(カン・サン・ジュン)・東大教授ら学識経験者や在日の企業経営者が中心になって設立。授業は朝鮮語・英語・日本語の3カ国語を使い、国籍にとらわれず東アジアをまたぐ「越境人」育成を目指す。

 あいさつで、詩人の金時鐘(キム・シ・ジョン)学園長が「互いに感謝することを忘れず、共に頑張りましょう」と歓迎の言葉を贈った。

 1期生中、唯一の日本人の今庄貴博さん(15)は英語と朝鮮語を同時に学ぶには最高の環境だと思い、入学を決めた。「外から見た日本と、日本からみた韓国の両方を知ることができる。周りが在日コリアンということは関係なく、逆に文化の違いを楽しみたい」と話した。

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