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パチスロ機シフト問題で韓商連がセミナー
2007-06-27
セミナーでは質問が相次いだ
生き残りへ意識改革を

 在日韓国商工会議所(崔鐘太会長)の遊技委員会(徐正一委員長)は16日、東京・南麻布の韓国中央会館で「5号機完全シフト対策」をテーマにホール経営者戦略セミナーを開いた。講師は「射幸性の高いパチスロ機の交換を契機に、健全な娯楽としてのファンを取り戻すチャンスだ」と強調した。

健全化へチャンス

 セミナーには、秋田から山口まで全国各地のホール経営者ら110余人が参加し、関心の高さをうかがわせた。

 韓商連の崔会長は「全国のパチンコ店数は、96年に1万8164店あったのが、10年後の06年には1万4674店に減少した。7月1日から5号機にシフトされれば、さらに減ると予想される。こういうときこそ、業界が一致団結して取り組むべきだ。韓商連としても業界が生きていかれる状況作りをしていきたい」と語った。

 続いてダイコク電機の山岸義幸氏が「完全5号機時代突入! 勝ちにつながる戦略とは」と題して次のとおり講演を行った。

 07年5月現在、パチンコ機は約300万台(CRセブン機型240万、甘デジ・羽根モノ60万)、パチスロ機は180万台(4号機130万、5号機50万)と推計した。これが今年10月には、パチンコ機が甘デジ・羽根モノの増加で330万台、パチスロが100万台(5号機)に減少すると予測している。パチスロファンのかなりの数がパチンコに移行すると見る。

 今回、射幸性の高い4号機の撤去は、本来のパチンコファンを育てるチャンスと捉えるべきである。

 高価な5号機での粗利を増やす方法は見いだしがたいので、パチンコで業績を上げなければ、生き残りは難しい。パチンコ機「甘デジ」が徐々に浸透し始めているのも、その表れといえる。

 パチンコとパチスロの業績・射幸性の比較は、「稼働時間×時間売上×時間粗利」で把握すべきだ。ファンを増やすことで滞留時間がアップすれば、粗利が増えていく。「にぎわい感」を出すことが大事で、機種によって対応策を変えるべきだ。

 5号機シフトへの具体的な対策として、第1に、粗利主義から営業利益至上主義へ転換すること。粗利の減少に対応し、経費を減らすことで営業利益を向上させることができる。

 第2に、低射幸遊技機における活用効率のアップ。そのためには低射幸機の特徴や個別台の出玉率の管理が重要だ。

 第3に、自由化された貸し玉の低売傾向を考慮し、店内コンセプトを再考して遊技環境を向上させ、ファンサービスを増やすこと。

 その一環としてパチスロで公開されていたデータをパチンコ機にも導入し、加えて景品の品揃えの充実化などを図るべきだ。

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独自戦略で乗り切ろう
徐正一・韓商連副会長

 5号機シフトに関しては、駅前型や郊外型など地域によって異なり、それぞれの地域性をよく考慮しながら独自の戦略を立てたい。遊技場は賭博でなく娯楽であるという原点に戻り、失いかけた信頼を取り戻すことが重要だ。独創性を発揮すれば生き残れるはずだ。
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改めたい一獲千金意識
許重道・宮城韓商会長

 予測されてはいたが、遊技業界は全体が縮小し、地盤沈下は避けられない。これまで同胞経済の大きな支えになってきただけに、その影響は甚大だ。転換期を迎えたといえる。これを契機に、これまでの一獲千金的な考えは捨てて意識改革を進めるべきだ。

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大衆娯楽として定着も
宋栄奉・千葉韓商会長

 1万円の貸し玉が30分足らずでなくなってしまう。異常な世界だ。パチンコ客の中心が一般大衆だということを忘れてはならない。安心して楽しめるよう業界全体で本来の健全な娯楽に戻すことができれば、「文化」として定着し、海外でも注目されるのではないか。

(2007.6.27 民団新聞)
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