枯れかけた桜に花が
枯れかけた桜に花が 04/08 19:07

シリーズでお伝えしている一本桜、きょうは、北九州市と筑豊盆地に連なる福智山の中腹にある「虎尾桜」です。

美しい花を咲かせたのは、地元の人たちの努力でした。

杉林に囲まれた山のなかで、ひっそりと姿を見せる「虎尾桜」。

樹齢600年、福岡県下最大のエドヒガンです。

枝の先が細くなって上を向いている姿が、虎の尻尾に似ていることから、この名前が付きました。

北九州市と筑豊盆地に連なる福智山地の主峰、福智山の中腹にその姿はあります。

登山道を歩くこと、およそ30分。

緑の木々の間から鮮やかなピンクの桜が目に入ってきます。

「虎尾桜」が発見されたのは、今から20年前、その姿は枯れ果てていました。

発見されてから2年後。

地元の有志によって桜の治療、保存が進められ、今では毎年、花を咲かせるまで回復しました。

満開の時期は濃いピンクの虎尾桜ですが、徐々に薄くなり、そして散り始めるということです。

人の優しさによって復活した桜は、恩返しをするかのように、訪れた人たちを喜ばせています。