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混乱聖火リレー、善光寺一般客入場禁止へ

 世界各地で大混乱となっている北京五輪の聖火リレーで、今月26日に予定される長野市では8日、出発地・善光寺の一般客入場を禁止する措置も検討され始めた。警備対策ではコース約18・5キロに300のポイントを設けて、民間ガードマンを配置する徹底した態勢をとる。また、パリで聖火を消した北京五輪組織委員会直轄の「聖火防衛隊」の情報がなく「どのように対処したらよいのか」と長野市では頭を抱えている。

 10年前の冬季五輪で日本ジャンプ陣らの活躍で盛り上がった長野市が、17日後の聖火リレーで困惑している。ロンドンやパリ、さらにサンフランシスコでもチベット暴動に対する中国の対応に抗議する行動が活発化し、リレーの最中に火が消え、中断される事態にまで発展した。

 8日、約1300人のボランティアの担当となる市職員約200人にリレー実施に関連する説明会が行われた。その裏で聖火リレー長野市実行委員会は結論の出ない会議に頭を悩ませた。スタート地点の善光寺に一般客を入れない方針だけがまとまった。

 コースとなる善光寺参道は両側に出店が並ぶ細い道で、第1走者に有名人を配することから、実行委では「万が一、けがなどがあったら大変。不審者がまぎれる可能性もあり、一般客は入れられない」との判断を下した。聖火リレースタートの生観戦の代替案として、善光寺境内に巨大モニターを設置して映像公開する案が浮上している。

 さらに23日に予定されていた第1走者の発表も現段階では白紙になった。「世界各地の情勢を見ないと危険と判断しました。県警と検討して、有名な方に走っていただくことなので、発表時期は未定」と実行委広報担当は説明した。

 警備態勢でも万全を期す。8日時点では、まだ警備会社と契約していないが、実行委は18・5キロのコースに300カ所の警備ポイントを設定した。泉信也国家公安委員長も「大切なリレーなので、無事にバトンを渡さないといけない。県警を中心に、態勢のあり方について検討する」と警備の増強を約束した。頭を悩ます長野県警では「98年長野五輪では考えられない事態。周辺県からの応援要請を視野にいれて警備を考えていきたい」と気を引き締めている。

 警備面では不安要素もある。北京五輪組織委員会が各地に派遣している「聖火防衛隊」と称する屈強な中国人約40人の集団について、実行委ではまったく情報がないという。パリでは聖火を消してバスで走者を移動させ、3度もリレーを中断させた。「中国からは何も言ってこない。どのような配置になるのか当日まで分からない可能性がある」と実行委では不安を募らせている。

 [2008年4月9日8時13分 紙面から]


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