母殺害容疑で２６歳男逮捕　愛知・東海「働かぬことしかられ」

　９日午前５時２５分ごろ、愛知県東海市大田町前畑の会社員久野賢二さん（５７）方から「母親を殺した」と１１０番があった。東海署員が駆けつけると、久野さんの妻加代子さん（５６）が死亡しており、同署は長男の無職浩一容疑者（２６）が犯行を認めたため、殺人の疑いで逮捕した。

　調べでは、浩一容疑者は９日未明、１階の寝室で１人で寝ていた加代子さんを起こし、手で顔を殴った上、電気コードで首を絞めて殺した疑い。「普段から働かないことをしかられ、母親がいなくなればいいと思った」と供述している。浩一容疑者は約２年前から定職がなかった。

　加代子さんは車庫の床にあおむけに倒れ、毛布を掛けられた状態だった。浩一容疑者は寝室から運んだという。久野さん方は、夫婦と浩一容疑者、その姉と祖母の５人家族。犯行当時、全員が家にいたが、ほかの３人は気が付かなかったらしい。

（中日新聞）