今年はもう一つ福岡にとって、大きなメモリアルイヤーです。
西鉄が今年の秋、創立100周年を迎えるんです。
今年は大きな変化がありそうです。
西鉄は今年(秋)創立100周年を迎えます。
しかし、記念すべき新年は、運輸事業者の業績に打撃を与える原油高で幕開けしました。
西鉄は、新春にどんな100年目の誓いを立てたのでしょうか。
西日本鉄道の前身「九州電気軌道」は明治41年・1908年に創立されました。
この秋に100周年を迎える西鉄にとって、2008年は厳しい幕開けとなりました。
NYの原油先物相場が急騰し、史上初めて1バレル=100ドルに達したのです。
西鉄にとって、軽油が1円上昇すれば、グループ全体の経費は6400万円増加すると試算しています。
原油価格が上昇し始めたこの2年半で、計16億円以上のコスト増となって経営を圧迫する事態になっています。
厳しい経営環境で迎えた年始。
社長は、例年通りバスや電車の乗務所を視察し安全運行の徹底を再確認しました。
一方、100年目の最大のチャレンジとしてはこの春、導入予定のICカードが挙げられます。
電車の改札機やバス料金箱のモデル機で繰り返しテストが行われています。
ICカードは、機械にかざしてバス、電車運賃を精算できるだけでなく商業施設の電子マネーとして利用できます。
西鉄電車は今年、最高速度(時速100キロ)を1割上げるスピード化が予定されています。
これにより天神〜大牟田間が1時間を切ります。
(天神・大牟田間で4分短縮投資額14億円)
西鉄バスは33年ぶりに車体のカラーとデザインが刷新されます。
(新造バスから順次来年度中におよそ150台)
原油高、株価の下落という波乱含みの環境の中で幕開けした100周年ですが、西鉄は、これまでの歩みを地域に還元する1年にしたいと決意を新たにしています。