2007年 09月
2007年中国旅行~南京3~ [2007-09-30 13:13 by jasmine_liu]
2007年中国旅行~南京2~ [2007-09-22 22:54 by jasmine_liu]
2007年中国旅行~南京1~ [2007-09-21 21:50 by jasmine_liu]
2007年中国旅行~蘇州2~ [2007-09-14 22:19 by jasmine_liu]
2007年中国旅行~蘇州~ [2007-09-10 22:23 by jasmine_liu]
劇団四季『エビータ』京都公演 [2007-09-07 22:22 by jasmine_liu]
2007年中国旅行~南京3~
南京二日目。

朝食は中華のみのバイキング。外国人の客なんていないからなあ・・・。
お粥や小吃がいろいろ。上海のホテルよりもおいしかったが、ドリンクが変な味のオレンジジュースと、これまたまずい豆乳しかないのが辛かった。お粥で水分を取るべし。

さて、前日たどり着けなかった長江大橋へ。まずはホテルから地下鉄駅まで。このあたり、新しい建物だけど、昔風にしているようだ。


地下鉄→タクシーで大橋公園へ。


高さは70メートルほど。エレベーターで橋の上まで登ることができる。


1960年、ソ連の技術者の協力を得て着工。中ソ対立後、中国が独力で完成。・・・ということで中には毛沢東像。


エレベーターで上へ。政策なのか、身体障害者を雇用しているようだ。橋の上から見た長江。このあたりはそんなに広くない。


社会主義国らしい像が・・・。


更にお金を払うともう一層上まで登ることができる。


橋の上からバスに乗って街へ。今時の上海ではありえないようなおんぼろバスだった。地下鉄とのギャップがすごい・・・。終点の鼓楼公園。前の日も来たが、このあたりはビジネス街。


次は総統府へ。


清代の両江総督の庭園だったところ。太平天国期には天朝宮殿、中華民国期には総統府となったことろ。なので、中にはいろいろな時代の展示がある。このあたりは民国。


太平天国関係も多い。そういえば、以前南京に来た頃は大河ドラマで太平天国をやっていた。視聴率がむちゃくちゃ低かったことで有名(苦笑)。


洪秀全の書斎。結構派手・・・。


こちらは民国総統の書斎。


中は結構広い庭園。


かなり長い時期にわたって江南&中国の中心だった場所だけあってかなりの見応え。ちなみに『地球の歩き方』には「総統府」ではなく「煦園」と書かれている。こちらは「総統府」になる前の名称。

・・・もうちょっとだけ続きます。
# by jasmine_liu | 2007-09-30 13:13 | 旅行 | Trackback | Comments(0)
2007年中国旅行~南京2~
南京旅行、1日目の続き。

鼓楼で雨宿りをした後、蒋介石の官邸だった美齢宮へ。奥さんの宋美齢の華やかな生活の様子が残されていることから、美齢宮というらしい。山の中にあるのでタクシーで。「美齢宮へ」と言うと「え?蒋介石の奥さんの?そんなとこ行くの?」と念を押された。何で・・・。まあ、そんなにすごい観光地というわけではないんだけど・・・。山の中にひっそり。何でこんなとこに官邸が・・・。



こんなところだから車は必須。宋美齢の乗っていたフォード車。


中には宋家三姉妹や蒋介石に関する展示が。宋美齢、幼い頃は全然美人じゃなかったので「醜いアヒルの子」と書いてあって思わず笑ってしまった。でも、大人になってからは努力して随分良くなってると思う。ファッションも有名で、一部、複製だけど展示されている。そういえば、前にここに来たときはまだ宋美齢生きてたよ・・・。


官邸だけあって、なかなか立派。このバルコニーとか。確か、龍や鳳凰を扱ったレリーフがあったはず。帝政時代なら皇帝と皇后以外使っちゃ駄目なのに・・・。


全体に豪華さを感じる建物だけど、観光客用のトイレは今時!?って感じのものだった。一応、ドアはあるんだけど、最近では殆ど見なくなった「昔の水洗トイレ」。浅いところを水が流れてるのでくみ取りよりも清潔。


この後、またタクシーに乗り、南京最大の名所(?)、中山陵へ。


観光地としての整備度が高く、入り口は遊園地のエントランスみたいになってる。前来た時こんなんだっけ・・・?


孫文の墓、ということなんだが、そこらの皇帝の墓に比べても規模が大きい。こんな石段がずっと続いている。


途中に国民党時代の墓碑。


階段の数かぞえてたけど忘れてしまった・・・。たしか数百だったような気がするけど。一番上には孫文の遺体が安置してある。その建物の入り口には「民権」「民族」「民生」の文字が。


中は、天井に青天白日旗が掲げてあって、中華民国時代を偲ばせるのが、撮影禁止だった。その裏には庭園があり、孫文死去から中山陵の完成までの展示がある。

街を見下ろすとこんな感じ。天気が悪いのがちょっと残念かな。・・・7年前も雨の中ここを登ったなあ・・・。


麓は観光地らしく土産物屋が並んでいる。猫も人慣れしている感じ。


この後タクシーに乗ったのだが、ちょっとアクシデント。まず、女性のドライバーが声を掛けてきた。普通、向こうから声を掛けてくるのはぼったくりだから乗るもんじゃないけど、珍しい女性ドライバーなのでつい心を許してしまった。

「夫子廟までなら30元だけどいい?」

・・・はあ!?何でそっちから値段言ってくるのよ。「いや、メーター動かして下さいよ」
しぶしぶメーターを動かす運転手。ものすごい高速で山の中を走っていく。行きがけこんなところ通ったっけ!?しかも、有料道路を通ってないか?結局大回りしたあげく、夫子廟まで34元もかかった。普通なら25元くらいでしょうが。最初に30元と言ったからには絶対30元以上取る気だったんだ・・・。中国のタクシーは安くて質がいいので信頼していたけど、これは結構ショックだった。落ち込んでたら連れが「南アフリカじゃこんなんじゃ済まんって」と慰めて(?)くれた。そりゃそうだけどさあ・・・。

気を取り直して夕食に。夫子廟の前の通り、建康路というのだが、地球の歩き方には何故か健康路と書いてあった。三国時代の南京が「建康」なんだけどなあ・・・。で、その建康路にあるという「江蘇酒家」を探す。この通りに限らず、南京の通りは道を覆うように木が植えられている。国民党時代の政策らしいが、暑さがましに感じられる。


この写真撮ったのは翌日の昼なのだが、微妙にこの通り・・・怪しい。これとか。ホテルはホテルなんだけど・・・ね。一応社会主義国家なんでこういうの駄目なんじゃないだろうか。少なくとも上海だと目立つところにこういうのはないぞ?


まあ、そんなところを通って、目的のお店を発見。昼に見ても寂れてるけど、夜は店の半分電気が消えているという有様。どうしようか迷ったけど、他に行く当てもないので入ることに。


地元のおじいさんかおばあさんかよくわからない人(爆)の誕生会をやっていた。でも別に貸し切りというわけではなかったので、座ることに。客はその人達を含めて3組。うーん・・・。何かいろいろ賞を取ってるレストランのはずなんだけど。とりあえず、南京ダックと、エビ料理、鶏料理を頼んでみた。・・・むっちゃおいしい!!!南京料理は日本人の口に合うというので留学生の間で密かに有名なのだが、納得。上海料理はひたすら醤油!!!!て感じでまあまずくはないんだけど、関西人にはほっとする味ではないな。広東料理はおいしいけど、「おいしい外食」という感じ。南京料理は、家庭的なあっさりとしたおいしさで、すごくほっとする。

この後、ちょっと血迷ったことを。「南京長江大橋で夜景を見たい」ということで、近くまで行くことに。よくわからんけど、地図で見る限り、西駅から近いんじゃない?ということで、またタクシーに乗り、西駅へ。南京駅とはうって変わって泥臭い駅。


この近く、漁港のようで、やけに魚臭い。しかも、歩いても歩いても長江に出ない。しまいにここからは無理で、やはり昼に「大橋公園」の方から行かないと駄目なことに気付く。人気がなく魚臭い道を歩きながら、また連れに「これが南アフリカだったら・・・」と言われた。いや、本当治安いいと思うよこの街・・・。道ばたでおじさんたちが夜食食べながら将棋やってて、おばさんがそれを見てるんだけど、全然不穏な空気がない。観光客から何か取って犯罪者になるより、普通に生きてる方が上昇の可能性があるからなのだろうか。

魚臭さを我慢しながら西駅まで歩いて戻り、またタクシーに。何か無駄にタクシーに乗った一日だった。
# by jasmine_liu | 2007-09-22 22:54 | 旅行 | Trackback | Comments(4)
2007年中国旅行~南京1~
8月19日・20日に一泊二日で南京へ。

個人的に南京出身の知り合いは多く、前回に行った時の印象も非常によかったので、もう一度行きたいとずっと思っていた。ちなみに前回行ったのは、南京大虐殺記念館、中山陵、明孝陵、中華門、美齢宮、夫子廟、雨花台烈士陵園など。

朝に上海を出発。上海駅では入るときにX線検査がある。


中国の列車に乗るときは列車が来るまで決められた待合室で待って、15分前から検札が始まる。・・・ドイツのいい加減なのに慣れると検札というだけでドキドキしてしまう(苦笑)。ちなみに待合室は一等と二等で違う。二等でも外国人だと一等の待合い室に行けるらしいけど・・・よくわからないから二等の待合室で待つ。

さて、今回乗ったのは”和諧号”と名の付く列車。以前は「快速(K)」「特快(T)」などがあって、「特快」が一番早かったのだが、この和諧号はさらにその上の「動車(D)」というシリーズ。・・・「動車」って、「特快」より遅そうなイメージなのは私だけ?でも、「特快」で2時間50分だった上海・南京間が「動車」だと2時間前後に短縮。200~250km/hで走る。


以前、「快速」で鎮江まで行った時は、向かい合わせの4人掛けのシートで、着くまでの三時間ほど、周りの人とおしゃべりをしたものだが、今回は本当、日本の新幹線という感じで、全部前を向いているし、それぞれにウォークマンを聴いていたり、本を読んでいたり、全然日本と変わらない。新幹線みたいなお弁当売りはいるが、昔みたいなカップラーメンを売りに来て、洗面所横で熱湯をかけて食べるなんてことは無くなっている。「快速」なら今でもそうなのだろうか?まあ、そんなこんなで南京のガイドなどをチェックしているうちに着いてしまった。南京駅も2005年くらいに新しくなった。


南京駅から地下鉄でホテルへ。2005年にできたというだけあって、南京の地下鉄駅はすごくきれい。


ここのチケットはちょっと変わっていて、こういう形の磁気チップを接触させて通る。小さくて無くしそう・・・。何で持ってるのかというと、記念にと余分に買ったため。普通は出るときに回収される。


楽天トラベルで予約したホテルへ。ちょっと小高い丘の上にある。ここの人、ネット予約慣れてないのか、かなり手間取った。でも、シャイな笑顔を浮かべながら誠意を持って対応してくれたのには関心。多分、北京とかだとこっちに非があるかのような態度取られるもん・・・。知り合いを含め、南京人は「内気で親切」というのは当たってるかな?

さて、お昼を食べに夫子廟へ。
タクシーに乗ったのだが、街が広いせいかあっという間にメーターが上がっていって結構かかった。お金も減ってきたので、ATMを探すことに。しかし・・・PLUSの付いていないものばかり。しかも日曜で銀行閉まってるし・・・。やっとのことで中国銀行に行き、日本円から両替。ここもえらく待たされた。外人の来る観光地ではないせいか、対応慣れてないのかも。ちょっとイライラしてしまったが、きちんと謝ってくれたし、さらに私の中国語を褒めてくれた。やっぱり南京人は感じがいい。中銀の行員が愛想いいなんて普通ないよ・・・。でも、背後にあるATMにPLUSが付いている、というのを知って、えらく脱力した・・・。

南京といえば、夫子廟。明清代の江南建築が立ち並ぶ昔ながらの繁華街。


以前来たときは、古い建物の間に怪しい露店が並んでいて、わくわくしながらキッチュな小物を見ていたのだが、7年ぶりに来てみると、全然違う雰囲気になっていた。


何か普通の歩行者天国なんですけど。マクドナルドとかバーガーキングがあるんですけど。ガイドブックによると、江南伝統の小吃店が並ぶという話だけど、ガイド(上海で買ったもの)に載っていたお店がマクドナルドになっていたり、持ち帰り専用の土産物屋になっていたり・・・。あまり時間もなかったので、とりあえずマクドナルドへ(涙)。

ここも有名な茶館だったはずだけど、完全におみやげ屋に。ただで試食&試飲して結構高いお茶やお菓子を買っていくというお店。南京人らしく愛想のいいお店だったけど、ちょっと営業営業してたかな?古き良き~って雰囲気はない。ま、買ったものの質は良かったからいいか。


で、この日の目的は南京大虐殺記念館。観光地ではないけど、小中学生と日本人がよく来るところ。「記憶の場」として考えさせられるところだな、と思ってもう一度行ってみたかった。夫子廟前からタクシーに乗って、おじさんと話していたら、「そこ、今は閉まってるよ。中秋節だから」と言われた。ええ!?中秋に閉めるの!?やっぱり商売っ気のないところはそうなのか・・・。どうしよう・・・と迷いつつ、結局ホテルの近くの鼓楼で下ろしてもらった。

前々から思っていたけど、南京の言葉は聞き取りにくい。大きな区分としては北京語などと同じ北方方言に入るらしいが、やっぱりかなり差がある。呉方言である上海語なんかだと外国語のようなものなので、上海人は上海語ではなく標準語を喋ってくれるが、南京人は「ちょっと訛りあるけどわかるでしょ?」とばかりに南京語で話してくる。オーストリアのドイツ語以上にキツイ・・・。

さて、これからどうしよう・・・と言いながら鼓楼に登ってみた。鼓楼は昔の時計塔兼見張り台らしい。全然人がいなくていい感じ(笑)。と、いきなり土砂降りに。すぐに止んだけど、何で私が南京に来るといつも雨なのだろう?


・・・南京は思い入れありすぎなので長くなりそう・・・いったんここまで・・・。
# by jasmine_liu | 2007-09-21 21:50 | 旅行 | Trackback | Comments(0)
2007年中国旅行~蘇州2~
蘇州続き。ちなみに行ってきたのは8月18日(土)。

拙政園に行った後、シルク博物館訪問、食事(蘇州料理)を食べ、寒山寺へ。
寒山寺前のアーチ橋が蘇州らしくていい感じ。


寒山は森鴎外の『寒山拾得』で有名ですかね。
私は岩波中国詩人選集『寒山』で読んで、謎の多い隠者というイメージ。
とりあえず、入り口。何で中国の寺ってこう黄色いんだろう・・・。


寒山寺が有名なのは、日本の国語の教科書にも必ず出てくると思われる張継の『楓橋夜泊』のせいもあるかと思う。「月落ち烏啼いて霜天に満つ」っていうあれです。


あとは、除夜の鐘で有名かな。ここの鐘をつくと、10歳若返るらしい(笑)。


この周りにぶら下がってる赤いのはおみくじらしい。おみくじを木に結ぶのは日本から伝わった習慣なんだとか。色は日本とは違うけど・・・。


寒山寺、拙政園とはうって変わってアジア人ばっかりだった。確かに、漢詩とか除夜の鐘とか知ってないとちょっと面白くないかな?

その後は、「東洋のベニス」と言われる蘇州をクルージング!
・・・なのだが、行く前から散々ガイドさんから言われた。
「最近は水が汚い」と。
しかも、「かなり臭い」と。

ええ、相当汚いのですが・・・何かもっとすごいものを想像してたんで、まあ許容範囲だったかな?街並みの雰囲気はかなり良い。


私たちの乗ったのはこれの豪華な感じのやつ。
この写真のは窓が開いてるけど、きちんと閉まるし冷房も効いていた。
こんなに水しぶきが上がるんだから、窓閉まらないと汚水(!)が・・・。


ヴェネツィア同様、水路のすぐ横が家で、直接階段があったりする。


こういう窓はこの地域に特徴的なものらしい。


ん・・やっぱり水が汚い。
でも、こっちの人としては「流水はきれい」ということらしく、ここで洗濯をしていたりする。


何というか、上海に比べて時間の流れがゆったりしているように感じる。


この後、蘇州刺繍(蘇州は刺繍で有名なところでもある)の博物館へ。
写真撮影禁止だったので何も撮れなかったが、これはもう圧巻!
透けるくらい薄い布に両面刺繍をしているのだが、裏と表で柄が違ったり(表から見ると虎で裏から見ると獅子とか)と超人的な技巧。植物のみずみずしい艶とか、動物の毛並みのふさふさ感がたまらない!基本的には中国的な図案だが、ネタなのか何なのかモナリザとかもあったりする(笑)。一針一針があまりにも細かいので、刺繍だと言われなければ気付かないかも。一応販売もしていて、それなりにいいものだと数百万円。ま、見るだけでいいけど・・・。

3時半くらいに蘇州を出発。割と短い時間でかなりいろいろなところを見ることができた。ちょっと忙しかったけど、たまにはこういうのもいいかも。
# by jasmine_liu | 2007-09-14 22:19 | 旅行 | Trackback | Comments(0)
2007年中国旅行~蘇州~
上海滞在中、日帰りで蘇州にも行ってきました。
蘇州くらいなら普通に自分で行けるところだけど、JTBのオプショナルツアーが1000円(!)だったので、折角なので申し込むことに。

実は、前も蘇州はツアーだったんだよな・・・語学研修先の週末旅行。同じところばっかりだったらどうだろうと思っていたけど、そんなにかぶってなくてよかった。

朝8時にホテルのロビーに集合し、バスで蘇州へ。1時間半くらいで到着。

蘇州といえば、絶対外せない観光名所、拙政園。


明の高官が隠居していた庭園。


蘇州四大庭園というか、中国四大庭園に入るらしいが、本当に広大でいろいろな建物があって迷いそうになる。


前回来たときよりもいろいろ解説を聞いたような気がする。
ここの建物、現在ではガラス張りになっているが、以前は内側から紙を貼っていて、夜に内側から明かりを灯すとそれは幻想的な美しさだそうな。


こういう奇妙な石を好むのも中国人の特徴らしい。これは、近くの太湖というところで採れる太湖石。


回廊にはこういうすかし窓が無数にあるのだが、この模様が全部異なっている。


一番人が集まっているのが、このあたり。何か上手く撮れていないけど、遠くに塔が見えるでしょうか?三国時代の孫権が建てたと言われる北寺報恩塔。拙政園の設計者はこの塔が美しく見えるように計算して作ったのだとか。


もう少し前に来ていたら蓮が満開だったのだろう。蓮の種は漢方薬として人気があるらしく、こんな風に売っている。


上の写真を見てもらったらわかるように、ヨーロッパ人(特にドイツ人・・・)の観光客が多いところだ。前回来たときはこのあたりでバイエルン国立歌劇場日本語で書いてあるTシャツを着たドイツ人に遭遇した・・・。

・・・蘇州話、長くなりそうだから分けようかな。次回はヨーロッパ人の少ない観光地の話でも。
# by jasmine_liu | 2007-09-10 22:23 | 旅行 | Trackback | Comments(4)
劇団四季『エビータ』京都公演
9月1日(土)17:30~ 京都劇場にて

実は私、劇団四季はこれが初めて。京都劇場も初めて。ドキドキ。

『オペラ座の怪人』や『キャッツ』のアンドリュー・ロイド・ウェーバーの初期の作品。

私生児から花形女優、独裁者ペロンの妻となり、アルゼンチン大統領夫人となった伝説の女性、エバ・ペロン(エビータ)の生涯を題材にした作品。

一応予習のためにいくつか本を読んだけど、「26歳にしてすべてを手に入れた」と言われたエビータ。自分や母親を貶めた上流階級と戦い、彼らからは「娼婦」とののしられながら、貧しい人々からは女神として崇拝された。33年という人生は短かったのか、そうでもなかったのか。

・・・正直、最近親しかった人が似たような病気で似たような年齢で亡くなっていて、精神崩壊寸前だった(今も・・・)ので、この作品を見に行くのはやめようかと直前まで迷っていた。でも、作品としてはいろいろ興味深いところがあったので、見に行って良かったと思う。

『オペラ座の怪人』などに比べると曲の洗練が足りないというところもあるけど、私は、こういうちょっとぎこちない感じもなかなか好きだ。『チャリティ・コンサート』が好きで、この曲のために見に行ったと言っても過言ではないな。CDはブレーメン版しか聞いたことがないので、Ich Wäre Wirklich Gut Für Dichというタイトルで記憶していた(こっちの方がよくないか?)

主人公は勿論、エバ・ペロン。ストーリー的に夫のフアン・ペロンが二番手に来るのかと思ったら、チェ・ゲバラが!エバより9歳年下で、別に接点のないチェ・ゲバラが何故?と思ったけど、どうも、批判的な目差しでエバについて語る狂言回しのよう。『エリザベート』でいうところのルイージ・ルキーニか!もしかしたら、『エリザベート』のルキーニはこの影響を受けているのだろうか?2幕の幕開けとか、スイス銀行に預金云々とかいう台詞もなんだか(笑)。でも、チェがある意味一番印象に残るキャラだった。キャストはファーストの芝清道ではなく、若手と思われる金田俊秀だったのだが、役柄の魅力は十分伝わってきた。マチネ見た人は「芝さんでないと!」と言ってはったけど・・・。エビータ役の井上智恵は流石!『チャリティ・コンサート』や『アルゼンティーナ』なんかは静かな強さが感じられて、感動。でも、台詞の部分で上流階級を口汚くののしる場面はちょっと違和感が。この人、下品な口調は似合わない・・・。

演出は日本オリジナルなのだとか。円形のステージがいろんな場面になっていって、エバをぐるっと囲んでいるような感じなのかな?

あと、京都劇場の小ささに驚いた。まあ、京都だしそんな大きいはずはないか。でも、多分私が行った劇場の中で一番小さいかも。ハンブルクとか大きすぎて嫌だったし、舞台との距離が近いのはいいな、と思う反面、すぐにチケットが無くなるのは・・・うーん・・・。

私はまだ劇団四季とか、浅利慶太とか、そういう世界がイマイチわかっていないのだが、何かハマるとヤバそうな予感だけは感じた。というか、既に年内ジーザス・クライスト・スーパースターを2公演押さえている時点でヤバいのかも(苦笑)。

日本語ミュージカルというのも何か直接言葉が入ってくる感じがいいね。でも、『エビータ』のドイツ語版がかなり好きなので、また機会があればドイツで見たいな・・・。
# by jasmine_liu | 2007-09-07 22:22 | ミュージカル全般 | Trackback | Comments(8)
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