事例1:若葉台南三丁目町内会の野良猫捕獲作戦
<その1>2007/10/21
若葉台南三丁目町内会の野良猫捕獲作戦実施の町内回覧文が、国内サ イトに掲載され、県と市役所に抗議のメールや説明を求める電話が殺到しま した。<その2> 背景と経緯
当会のホームページも急にアクセスが増え、この件でメールが寄せられて います。大多数は鳥取の情報発信者と直接のコンタクトはなく、ブログやサイ トで「回覧文」を見て「地元で動いて欲しい」という要望と同時に、自分達 も鳥取の行政に対し抗議しているという「エール(?)」を送って来られた のです。 しかし非常に多くの方が次の二点で勘違いされていました。 @「町内会主体」を「行政主体(の猫捕獲作戦)」と混同する。 A保健所が、町内会が捕獲した猫の引き取りをするのは違法行為と思い込 む。 皆さん、「野良猫捕獲」の文言にわっと反応されたようなのですが、そこ に至る経過や現場の状況はご存知ないままメールや電話で一斉に動いていま す。 こういう場合、ネットに情報発信する人は餌やりさん当人だったり、その仲 間であるのが通常です。自分に都合の悪い情報は曖昧に伏せ、経過を抜きに していきなり捕獲、猫が殺されると訴えて、ネットの常連が動き出す構図で す。 当会に連絡をとって来られた方たちの中には、鳥取の情報発信者と直接コ ンタクトをとっている方々もいました。「貴女達が餌をやっているんですかと 聞いても曖昧にして、こちらの質問に回答が返って来ない」「鳥取のグルー プの人達の言うことが食い違い、状況がよく分からない」ので「鳥取は未だ 地域猫が出来る態勢ではないと判断し」、「もう私たちは手を引こうかと言 っている」云々。 鳥取のSOSを発信したグループに対する不審感から当会にアクセスしてこら れた模様ですが、当会は第三者です。今回、餌やりさんご本人からも町内会か らも正式な相談は受けていません。鳥取は狭いので情報は入ってきます。今回 の事件について問い合わせメールが来ていますが、全てにお返事は出来ませ ん。現在、多忙なため、おいおいにこのファイルでお知らせ出来ればと思いま す。悪しからずご了承下さい。
遅くなりましたがご報告します。と言っても、今回の騒ぎを調べてみました が、何が目的の空騒ぎかよく分かりません。町内会に捕獲作戦を中止して貰 うのに騒ぎは必要なかった。 結果として、町内会は特定した複数の餌やりさんに餌付け行為を中止させ、 捕獲作戦を中止しました。 無論、抜本的解決ではありませんが、その場しのぎには一番、即効性がある。 広域的な問題は一町内会の手に余り、妥当な智恵と言えるでしょう。 餌やり現場となった空家は、「猫屋敷」で数年前から有名でした。二年以上 前になりますか、地域住民から相談を受けた事があります。餌やりさん(複数 いる可能性がある)を特定し、行政指導が効果がなく、話し合いがつかない場 合は調停や民事訴訟で解決する方法がある、とアドバイスした記憶があります。 それ以降、当会は町内会からも住民からも、餌やりさんからも正式にご相談 は受けておりません。ネット攻撃を仕組んだのは、地元の自称保護活動のグル ープですが、多頭飼育や餌やりさんの多い烏合の衆です。 昨年9月以降、県外から当会に支援要請と問合せが相当数寄せられ調査しまし たが、結論を言えば、町内会が民事訴訟に訴えていたら、ネット攻撃の仕 掛けや署名活動も含め、グループの敗訴は確実だったと思います。自分達 に都合の悪い事は伏せ、不特定多数を動かす目的で故意に情報操作を行い、町 内会役員に暴力的な圧力をかけています。裏社会のやり方です。 参照:猫の餌やり損害賠償事件判例事例(平成13年度の事件で、全国紙で も報道された記憶があります。私は管理人コメントには余り関心はないの ですが、こういう判決文全文を資料・情報提供するサイトには感謝です。) ペット動物法務支援事務所 悪しきネット活動 直接、地元グループから抗議の支援要請を受けた複数の方達も含め、当会に 問合せをされた方々は、例外なく状況を把握していませんでした。 ねこだすけさんやアニマルウエルフェアさんのサイト、個人ブログを覗いて みましたが、事件の記載が長い割には何も具体的なことが分からない記述にな っています。彼等も「野良猫捕獲作戦実施」の文言にわっと飛びついただけで、 経緯や背景、情報発信者がこの件とどう関わっているのか、当事者は誰か等の 情報は伏せられたままですし、未だにサイトに掲載されていません。なにも状 況把握せずワッと騒いだ、それでお終いなんですね。 しかも、責任所在が誰か分らない仕組みです。正体の分らない一部の人が、 ネズミ講式に烏合の衆を動かしていく。口コミで、リレーを繋いでいって、多 くの人が「一体、誰が何が目的で、こんな事をするんだろう?」と言い合いな がら集中抗議に参加しています。状況の事実検証が可能な地元鳥取市でも、そ れは変わらなかった。いかがわしい話です。 騒ぎを仕掛けた地元グループが作為的に説明責任を果たしていない、グル ープから直接、根回しを受けた人達も報道責任を弁えていない。それに無考 えにのる人達も軽率である、それが今回の騒ぎの大きな問題です。 騒ぎの底に見える筈の現実が何も見えないようにわざと仕組まれていて、 「騒ぎ」の演出が目的だった。現状は、保護活動を自称するグループが、自分 達で解決可能なささやかな問題でした。あのグループは(困ったことに)捨猫 しますから、彼女達にとっては、捕獲して他所に移せばそれで済んだ話です。 鳥取市役所に寄せられた件数は総数939人で、一部を除き大多数が嘆願書でし た。東京138、神奈川187、大阪202、地元鳥取県は東部のみの144(鳥取市140、 岩美2、八頭2)。中部、倉吉のWさんが一時、鳥取のグループと一緒にやって いた筈ですが、この集計結果をみると倉吉は一件もなく、意外でした。 総数は多くはないが、ちょっとした業務妨害には充分な数です。 今後こういう事のないよう、抗議支援を要請する方は、実名(連名)や連 絡先を添え、アピールを公表するフェアなやり方をとられたらいかがで しょう? 今回の騒ぎを追って多くのサイトやブログを拝見し、「アークエンジェルズ」 に代表されるような「えせ保護活動」が明確に一つの潮流となっていて、多く の自称保護活動家を巻き込んでいる事実が分ってきました。林夫妻もひろしま ドッグぱーくでいきなり出てきた訳ではなく、以前から「愛護」の世界でちょ ろちょろしていたのです。「アークエンジェルズ」を告発する会の活動も初め て知り、本当に参考になりました。原告団の戦いはネットを正しく活用してお り、成果を挙げています。正しい目的で公明正大な形で展開されるネット活動 もあるのです。 アークエンジェルズ擁護派のブログで、若葉台南三丁目に関する支援要請の 書き込みを見ましたし、先頃、週刊誌で紹介された北海道の犬の多頭飼育者 (自分の限界を超えた頭数を集めており、既に仔犬をコロコロ生ませていま す。)とのやりとりも出ていました。「やっと(マスコミに)載りました」、 良かったですね、といったやりとりです。私から見れば単なる不良飼主です。 「拾った犬達にお金がかかります、お金頂戴」は変な話です、まさかそんな 事にはならないでしょうね、そう信じていますけれど・・・ ネット攻撃は誰が仕組んだか? グループは、手形割引等を扱うO信販の経営者、Aを中心とする烏合の衆で す。直接、彼女達から抗議の支援要請を受けた県外の方達のお話の中には、A、 Aに夫婦で雇われているT(この事はご本人があちこちで話している事で、多 くの地域住民が聞かされています。それが事実かどうか私は知りません。)、 ペットフード店主やKの名前が出てきました。 サイトで検索し手当たり次第の根回しだったようで、首都圏のボランティア 獣医さんから県内の獣医さんに(同じ大学の同期だ、先輩、後輩だという繋が りで)「Aさんという人と仲間の人達が、こんな事を言い触らし、抗議支援 を要請しまくっている。」と連絡が入る程、片っ端から声をかけた様子です。 当会に支援要請と問合せが集中した時点で、電話でAとKには、「関係のな いこちらは迷惑であるので、説明責任を果たすように」と要請をしました。K は「自分は電話はしていない。名前は貸したけど・・(自分の名前を使ったの は)友達の友達だ・・・」と口走っていましたが、それが嘘か本当か、私には 分かりません。 また、他にも根回しに参加された方達がいたのかもしれませんが、私は聞い ていないので他のことは分かりません。ただ、主謀者のAと雇われ人のT以外 の人達は、ちゃんとした情報は与えられずに動いていた様子です。 Aがこういう陰湿な手口を使うのは、今回が初めてではありません。 数年前も、某飼主の個人情報を流出させ嫌がらせ攻勢を掛けています。野良 猫の多い地域で1匹、1匹と野良猫に餌をやっては不妊・去勢をし、近くのパー キングの清掃を心がけてきた人です。30匹に増えた外猫を処分せざるを得なく なったその人に、県外ナンバーの嫌がらせ電話が立て続けにかかってきました。 相談を受け、飼主と同じ町内に住むYと、Kを問質すと、自分達はAに電話 番号と住所を渡しただけだと認めました。違法行為を指摘し、しかるべく措置 をとると警告するや、その日の夕方には嫌がらせ電話はピタッと止みましたが、 翌日、翌々日にはTが押し掛け訪問し、飼主に捨猫を勧めています。 自分は餌場をあちこちに持っていて餌やりに回っている事、その餌場に放し てあげるから猫を捕獲して渡しなさい云々。散々、捨猫で苦労した飼主が「捨 猫」に同意する筈がありません。Tは安楽死処分を引き受けた獣医の名前をし つこく聞き出そうとしました。聞き出して嫌がらせをかける下心だったのでし ょう。 普通ではありません。やり方が、ことごとく表社会の発想がなく、まともな 保護活動から逸脱しています。 鳥取の地域猫活動 グループは「地域猫活動推進」はやっていません。支援要請を受けた方が、 ちゃんとグループにその点を確認しています。 「貴女達が餌をやっているんですかと聞いても曖昧にして、こちらの質問に 回答が返って来ない。」「鳥取のグループの人達の言うことが食い違い、状況 がよく分からない。」「何をどうしたいのか?地域猫活動をしたいのか?と聞 いてもはっきりしない。」「やたら口止めの多い会で信用出来ない。何がどう なっているのか調べて欲しい。」云々。最終的に「私達はただ野良猫に餌を やって、時々不妊・去勢をするだけだ。地域猫をやるつもりは無い。」 という回答を得たので、私達は手を引いたと、天晴れ良識を示した方達もいた のです。 (余談:<その1>2007/10/21の末尾で、そういうやりとりを一部ご紹介した 所、その方はいたずら電話を多数受け、固定電話の番号を変更せざるを得なく なったそうです。当会のホームページも一時、ファイルが消えたり、検索キー ワードに当会の名称を打ち込んでも上位に出て来ないというような事態になり ました。ボランティアセンターの登録団体紹介ページがトップに出ていたので、 差障りは生じませんでしたが、こういう妨害を受ける裏に何があるのか不可解 です。うちのホームページは大体、訪問者の少ないサイトですからね。) 実際、鳥取大学キャンパス猫が問題となった時、グループは大学公認の 地域猫活動が可能だったにも係わらず、この機会を袖にしています。 0夫婦は周囲の制止や苦情を無視して官舎で野良猫に餌をやっていたのです が、自分達も困る程、猫が増えたので、キャンパスに河岸を変え、遅まきに不 妊・去勢と譲渡を始めました。愉しい遊びです。彼等はビギナーで、当時はす っかり嵌まっていました。猫が増え、大学当局が問題にし始めると、0はネッ ト攻撃の事例をプリントアウトした束を持参し、「今時、公共施設の猫を駆除 すると、こういう目にあうぞ。」と脅しました。 鳥大ボランティアセンターの今は退官されたS教授に「キャンパス猫を大学 公認にして、彼らに地域猫活動をさせてやってくれないだろうか?」とお話し た所、「いいでしょう、ちゃんとした企画書を出せば、僕が学長に話す。学生 が一人でも参加していれば、若干の予算もつけましょう。」と快諾され、鳥取 大学附属動物病院のM院長も、大学公認となれば幾らか協力は出来るでしょう というお話でした。 私はその話を現場の0夫婦とグループの中心、Aに伝えましたが、彼等は企 画書を出さず拒否しました!平成15年の3月頃のように記憶しています。 好きなことを好きな時に好きなようにやり、地域住人とトラブルになれば、 動物愛護の名を借りて、無責任なネット攻撃に訴え騒ぎを起こし、マスコミに 自分達の活動を宣伝させる。毎回、ワンパターンです。その時は朝日のお嬢さ ん記者がひっかかりました。これでは何も進まない。 鳥取でも地域猫活動は可能ですが、やる人がいない、それが事実です。 自称保護活動の人々に「地域猫活動」に切換えろと強制は出来ません。 そういう訳で、皆さんにはむしろ、未熟で社会性のない地元保護活動グルー プを教え導いて戴きたかったと思います。 若葉台南三丁目の猫は誰が増やしたか? 餌場となった空家は法務局で登記事項要約書を調べると、現在もNさん名義 ですが、経営会社は倒産し大変な金銭トラブルを抱え、猫どころではないのは 確かな事です。Nさんは多頭飼育者ではなく、飼育していた数頭の猫は不 妊・去勢済みでした。隣人達は、彼女の居住中は何も問題はなかったと 証言しています。野良猫が目に見えて増え始めたのは、三年前、彼女が姿を 消し暫く経った後の事です。 町内会は複数の餌やりさんを特定しています。現場を住民に押さえられた 町内会住人がいます。車で通っていた餌やりさんは、ナンバーを警察に通報さ れました。 Nさんは昨春の段階では、「自分の猫はいない。1匹が逃げて浮浪猫になっ ている。それは自分の猫なので引き取りたい。捕まえたら連絡して欲しい。」 と猫の写真を何枚も持参しています。そして「置き餌はしていない」と言って いますが、猫の被害が治まらず、秋に再度、呼び出しを受け「逃げた猫に餌付 けをした事もあるが、5月以降は(町内会の注意文書に従い)やっていない。」 と言い分は微妙にずれてきています。しかし、Nさんの話は、夜逃げ前、私が ご本人から伺っていたお話と一致し、また、昨年、12月、空家の中に確認した 猫の頭数4匹ー不妊・去勢済みの3匹(内猫2匹、外猫1匹)と浮浪猫1匹の計4匹 ーは、Nさんのお話と合致し、不自然な点が無い。 私はNさんはこの件とほとんど関係ないと思います。Nさんの倒産、その後 の顛末は、市内の経済人達の間では知られていて、こんな騒ぎを仕組まれ、空 家を悪用され、Nさんは大変、迷惑であったでしょう。表面的には猫問題でも、 サラ金がらみの裏のある話かもしれないと懸念しています。
以上ですが、「安楽死処分絶対反対」について述べておきたいと思います。 一部調べてみましたが、抗議に参加したグループ・個人の多くが、保護活動 の一環として安楽死処分を取り入れています。すると、一体、貴女方は何が言 いたかったんですかと質問しても、彼女達は上手く答えられないですね。「自 分達が事情があって処分するのは構わないが、町内会の処分はいかんと、そう いう事ですか?」とたたみかけると「いやぁ・・・状況が分からなかったもの で・・・おかしな話だとは思ったんですが、頼まれたのでつい・・これからは 人間関係ではなく、事実検証を優先させます。」てな事に落ち着く。そう願い たいと思います。 「寄付金詐欺や動物搾取」に例外なく共通しているのは「安楽死処分絶対反 対」です。こう言っていれば寄付が集まりやすいと裏社会に教えてしまったの は、疑いも無く善意の皆さんです。 法律家のいう「人為的に寄付金詐欺や動物搾取を誘発させるような著し く誘惑的な環境の作出」をなさっている自覚が全く見られないし、皆さんの 「活動」が、事実検証や運動方法・体質において大きな問題を抱えているのも 事実ではないでしょうか? 寄付金詐欺や動物搾取が、「保護活動」に分かち難く寄生してしまい、温床 になっている現実があります。 保健所の引取り業務開始以前、犬猫は路上で幾らでも調達出来ました。ペット 用、実験用、学生実習用、三味線等の皮革用、時には食用に。循環型だった時代、 犬猫の人生はサバイバルでした。動物福祉の法整備が進み、犬猫の生体は無料で は手に入りにくくなっています。保護活動の看板は絶好の隠れ蓑です。保健 所収容動物に純血種も珍しくない時代です。杜撰な保護活動にかかる経費は、ブ リーダーや生体を必要としている教育現場や研究施設へ供給することで簡単に回 収出来ます。そういう保護活動の名目に隠れた「動物転用」の構図は以前から指 摘・告発されていました。 ひろしまドッグパーク崩壊を舞台に起きたアークエンジェルズの寄付金詐欺事 件を「ひろしまドッグパーク原告の会」が提訴。現在、係争中ですが、今までの ケースと違い、社会的な視野・文脈の中で、情報を広く公開しながら、動物保護 やレスキューに巣食う犯罪を告発しています。 参照:ひろしまドッグパーク原告の会公式サイト アークエンジェルズ関連 被害者の会<アークエンジェルズの真実>のブログです。 「Deep Suspicion」ー疑惑のアークエンジェルズー アークエンジェルズの犯罪は、アークエンジェルズ一団体だけの問題では終わ りません。当会は、’20年度のテーマを動物の保護活動社会化に定め、地元 の実態・意識調査に基づき、社会化推進を実施していきたいと思います。