西日本新聞

「陣痛タクシー」始動 自宅、病院など出産情報を事前登録 GPSで即座に配車、搬送

2008年4月9日 02:46 カテゴリー:九州・山口 > 宮崎

陣痛発生時に、即座にタクシーを配車できるデジタル式GPSのコンピューター
 「陣痛きたらタクシーを」‐。宮崎市江平東2丁目の日の丸タクシー(山元良一社長)は妊婦の自宅やかかりつけ産婦人科医院などを無料で事前登録し、陣痛時にGPS(衛星利用測位システム)で即座に配車、搬送するサービス「陣痛119番」を始めた。

■宮崎市の会社「安心して出産を」

 同社によると、同様の出産情報事前登録制は県内で初めて。神奈川県では数年前から採用されているが、全国的にも珍しいという。

 陣痛では原則、救急車を呼べないことや過去5年間で同社でも妊婦から「陣痛が来たので運んでほしい」との要望があったことなどから「1人きりの時間帯も多くなる妊婦の不安を解消しよう」と山元社長が発案。最新式のGPSを導入したのに合わせて始めた。

 陣痛119番は24時間対応。配車を希望する妊婦と病院の住所、氏名(病院名)、電話番号と出産予定日などを事前に登録。陣痛を知らせる電話が入れば、情報処理能力が速い「デジタル式GPS‐AVM」の配車システムで最も近いタクシーを自宅に配車し、搬送する。同時に身内などの緊急連絡先にも乗務員が連絡する。宮崎市内の産婦人科医院とも提携し登録用紙を置くなど、医院側にも妊婦増加のメリットがあるという。

 全国の法人タクシー約7000社が加盟する全国乗用自動車連合会(東京)は「安心して産みたいという妊婦の立場に立ったサービス」と評価。山元社長は「妊婦は必要事項など何も言わなくても電話1本で安心できる。出産以降の末永い利用も期待したい」と話した。

 登録受け付けは平日午前9時‐午後5時。日の丸タクシー=0985(29)2919。

=2008/04/09付 西日本新聞朝刊=

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