ニュースネット広告支出、2009年にテレビ抜く――英調査英国ではオンライン広告が好調に伸びており、英国最大の媒体になると予測されている。(ロイター)2008年04月08日 17時57分 更新
2009年中に、インターネットがテレビから英国最大の広告媒体の座を奪うとする調査報告書が4月7日に公表された。 Internet Advertising Bureau(IAB)、PricewaterhouseCoopers、World Advertising Research Centreによる報告書では、英国は世界で最も進んだオンライン広告市場を有しており、その規模は2007年時点で28億ポンド(56億ドル)だった。 昨年、英国のオンライン広告支出は38%の伸びを示し、その原動力となったのはオンライン利用者の増加、安価なノートPC、Channel 4の4oDなどのサービスによるネットでのテレビ視聴の人気拡大という。 「ブロードバンドが高速化し、消費者はWebサイトに時間を使うようになっている。オンライン広告の見通しは明るい。実際、2009年にはテレビを抜いて英国最大の媒体になると予測している」とIABのガイ・フィリップソンCEOは発表文で述べている。 報告書では、インターネットは2007年に広告市場の成長を最もけん引したとされている。英国の広告市場は、全体では4.3%伸びて184億ポンド規模となった。 オンライン広告支出が市場に占める割合は2006年の11.4%から15.3%に拡大したが、新聞ディスプレイ広告(19.9%)とテレビ(21.8%)を下回っている。 バナーやビデオなどのオンラインディスプレイ広告支出は31%の伸びを記録した一方で、検索広告は「成熟しつつあるが、減速してはいない」という。マーケティング担当者やブランド企業が、「キーワード」や正確なターゲット選定によって、投資からさらなる成果を得られるようになったことによる。 検索広告支出は前年比39%増と、オンライン広告全体とほぼ同じペースで伸び、16億ポンドに達した。オンライン広告市場に占める割合はほぼ変わらず58%だった。クラシファイド広告への支出は54%拡大した。 業種ごとに見ると、求人が最も多く、市場の25.7%を占めた。自動車とテクノロジーは初めて金融を抜いて2番手につけた。 [ロンドン 7日 ロイター] copyright (c) 2008 ロイター・ジャパン(株) All rights reserved. (翻訳責任について) (著作権、商標について) 商標: Reutersおよび地球をデザインしたマークは、全世界でロイター・グループの登録商標または商標となっています。 新着記事
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