紳士服販売の青山商事(福山市)は8日の取締役会で、店舗勤務の店長とマネジャー、本社勤務の課長は、労働基準法で労働時間などの規定が適用除外される「管理監督者」に当たらないとして、21日から時間外勤務手当を支払うことを決めた。20日から過去2年間にさかのぼり、休日・深夜勤務手当を含む時間外勤務手当を該当者に支払う。退職・降格者を含む936人が対象。社会保険料を含む総額は12億円程度とみている。
同社は「これまでは管理監督者としてきたが、1人の店長から外部の労組を通じて3月に問題提起を受け、勤務実態を検討した。時代の流れや日本マクドナルドの判例も踏まえて、厳粛に受け止めた」と説明している。今年3月分までの支払いは集計中の2008年3月期決算に計上する。
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