警視庁組織犯罪対策四課は8日、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で指名手配していた指定暴力団九州誠道会の会長朴植晩容疑者(55)=福岡県大牟田市南船津町=を逮捕した。調べでは、朴容疑者は3月上旬から同16日の間に、福岡県か東京都などで覚せい剤を使用した疑い。容疑を認めているという。
朴容疑者は3月15日夜から、東京都墨田区のホテルに滞在。ホテルから「チェックアウトしない客がいる」と通報があり、警視庁本所署員が任意同行、覚せい剤使用の疑いがあるとして採尿したが、尿の量が少なくて簡易鑑定できず、いったん帰した。本鑑定で覚せい剤成分を検出した時には行方不明になっていたという。
九州誠道会は、指定暴力団道仁会と激しく抗争。昨年11月、佐賀県武雄市の病院で組員と間違われた入院患者が射殺される事件も起きている。
=2008/04/09付 西日本新聞朝刊=