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聖火リレー、ルート見直し検討も 国際五輪委

2008年04月08日21時44分

 【北京=阿久津篤史】国際オリンピック委員会(IOC)が9日、北京で緊急の理事会を開くことが分かった。北京五輪の聖火リレーがパリやロンドンで妨害活動に遭ったことを受け、対応を話し合うものとみられる。ロゲ会長は8日「五輪の美しいシンボルが妨害されることは悲しい。理事会でこの問題を議論する」と述べ、猪谷千春IOC副会長は「今後のルートについて見直しも考える必要がある」と話しており、議論がルート変更に及ぶ可能性もある。当初、理事会は10日から2日間開かれる予定だった。

 IOCには今回の問題が起きる前から聖火の国際ルートのあり方を見直す意見があり、IOC報道委員会のゴスパー委員長は「採火するギリシャ・オリンピアから直接、開催国に行くだけにすべきだ」と持論を述べた。

 一方、中国外務省の姜瑜副報道局長は8日、定例記者会見で、パリの聖火リレーの一部でトーチの火を消し種火にしてバスで進めたことについて「聖火の安全や尊厳のためにルートを変更しただけで、火を消したことはない。リレーは計画通り完遂した」と述べた。

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