| Excite: | それぞれの曲がすごく濃厚で、これまで以上に心の内側までもが赤裸々に綴られているアルバムだなぁと思いました。 |
| aiko: | 今回のアルバムは自分の陰な部分を沢山込める事が出来た感じがすごくするんですよ。ちょっと人には言えないような気持ちとかをアルバムには託すことが出来たなぁって、今回は特に思う。プラス、前回のアルバムくらいから徐々に出来るようになってきた過去を振り返るっていう事も、より出来るようになってきたんですよね。時間が経っていく事で伝えられるものがどんどん増えてきた感じがするので、1曲1曲が自分にとってもすごく重みがあるものになりました。 |
| Excite: | 本当に様々な感情を、様々なシチュエーションで瑞々しく切り取った楽曲たちが並んでいますもんね。 |
| aiko: | 私は色んなものに置き換えるのが好きなんですよね、多分。空を見たりとか、走っている車の中の人を見たりとかすると、それを全部、恋愛だったり好きな人に置き換えていく。例えば「You & Me both」の後半に<フライパンの流星群>というフレーズがあるんですけど、それはまさに、洗ったフライパンを火にかけた時にそう見えたからなんですよ。それを見て“あ、キレイやな”って思った時に、好きな人の顔が浮かんだ。全ての曲が、そういうすごく身近な事を切り取っている感じなんですよね。そこに自分自身の過去を重ねたりとかしながら、自分の思ってる事を紐解いていく事が好きなんだと思うんです。 |
| Excite: | 愛しい人への感謝の気持ちを歌っている、アルバムラストの『約束』というナンバーに胸を打たれました。 |
| aiko: | 結果として、恋人に贈ったり、もういない人に贈ったりという、色んな角度からとらえる事が出来る曲になったとは思うんですけど、私としてはライヴの会場に来てくれてるひとりひとりのお客さんの事を思って書いた曲なんですよ。 |
| Excite: | ファンに向けた曲を書いたのは初めてじゃないですか? |
| aiko: | うん、初めて。今までは、友達とか親とかもそうなんやけど、そういう愛しい人たちに対しての感謝の気持ちって恥ずかしくて曲にする事が出来なかったんですよね。でも、ライヴをいっぱいしていけばいくほど顔見知りの人も出てくるし、初めて出会える人も沢山いるから、すごい瞬間を過ごせているなぁっていう感じがどんどん強くなってきたんですよね。大人になって少しずつ年を重ねていっている今、こんなに夢中になれることが自分にあるという事がすごいなぁと思って。それで、こういう曲が書けたんです。ライヴに来てくれているみんなに恋をしているのは私なので、そういう想いが出てきたんだろうなぁって。 |
| Excite: | デビュー10周年という記念すべき年に、素晴らしい作品が出来ましたね。 |
| aiko: | そうですね。実際は、もうホントに“10周年”という意識も全くなく、いつもと変わらずアルバムが作れるという喜びだけいっぱいだったんですけどね。色々と楽しいことをずっと続けていきたいなと思う気持ちだけでやってきたというか。制作の時間はあんまりなかったんですけど、その分、より集中して毎日スタジオに入れていたので、とても楽しい毎日でした。だってね、変な話、家の次くらいにリラックス出来る場所なんですよ、レコーディングスタジオが。だから、歌録りとかが終わると「aiko、はよ帰ってよ」って、すっごいよく言われるんですけど、「帰るかぁ!」って、わざといるの、ずっと(笑)。それぐらい楽しい場所なんです。 |
| Excite: | 5月1日には、川口リリアメインホールから全国ツアー【Love Like Pop vol.11】がスタートします。さらに【aiko 10th Anniversary ちょっと嬉しいHappy Surprise! Vol.3】として、アルバム購入者を対象とした招待ライヴ【裏LOVE LIKE ROCK〜60分1本勝負〜】の同時開催も決定しました。楽しみはこの先も続きそうですね。 |
| aiko: | 10年ですからねぇ、ライヴでも色んな事が出来るように頑張りたいと思います。裏ライヴに関しては、デビュー当時ライヴをして以来、その後一回も行けていない会場もあったりするので、すごく楽しみです。ただ、ホントに60分経ったら“バン!”って終わるbので、MCは気を付けて喋んないとダメですね。ストップウォッチ片手に歌わんと(笑)。 |