記事入力 : 2008/04/08 11:18:32
捕鯨の是非をめぐり揺れる蔚山
蔚山で鯨肉論争が再燃した。「もう一度クジラを捕ろう」という動きに、「鯨肉を食べる文化自体を根絶しよう」という主張が対抗している。
韓国は国際捕鯨委員会(IWC)の捕鯨禁止措置に従い、1986年から座礁(クジラの死体が流されて打ち上げられること)または混獲(偶然網にかかって水揚げされること)を除くクジラ漁が全面禁止された状態だ。しかし蔚山広域市南区の金斗謙(キム・ドゥギョム)区長は7日、「今年5月の蔚山クジラ祭りの際、捕鯨再開署名運動を展開し、政府に提出する計画だ」と語った。体長4メートル以下のクジラ類を魚族に分類し制限付きで捕獲できるよう、水産業法の改正を要求するというわけだ。
- 写真提供=蔚山市
蔚山市南区には、かつて韓国の捕鯨前進基地だった長生浦港が位置しており、今でも鯨肉専門の料理店が40軒ほど残っているなど、伝統的な鯨肉食文化の本拠地だ。金区長は「蔚山近海ではイルカが数百頭も群れて泳ぎまわり、イカやスケトウダラなどを片端から捕食している。捕鯨再開は不可避だ」とも主張した。
これに対し、蔚山環境運動連合は7日、南区庁前で糾弾記者会見を行い、「南区長は、不法なクジラ漁を背後から支援しようというつもりなのか」と非難した。また「捕鯨再開は地域経済の活性化とは関係なく、一部の不法な捕獲業者と流通・外食産業の利益を代弁しようというものだ」と指摘した。
この団体は「蔚山のクジラ祭りも不法な鯨肉販売イベントの場に転落した。全国の環境団体とともに、クジラ祭りの廃止運動に乗り出すことも検討している」と主張した。
蔚山=学賛(キム・ハクチャン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
- 韓国人初の宇宙飛行士、ついに宇宙へ 2008/04/08 13:53:34
- 捕鯨の是非をめぐり揺れる蔚山
2008/04/08 11:18:32
- 日本の漫画に登場、「寿司の達人」アン・ヒョジュさん
2008/04/08 09:32:41
- 偵察機墜落:操縦士2人は脱出し軽傷 /江原道
2008/04/08 09:01:55
- 日傘のカバーをなくしたときは
2008/04/08 08:37:37
- 韓中日の棋士を取り巻く名品碁盤セット損害賠償訴訟
2008/04/08 07:45:21
- 韓国の新生児、3%が先天性疾患 2008/04/07 15:55:41
- 障害者差別、是正勧告に従わなければ過料 2008/04/07 15:38:32
- 伽倻の遺跡を発掘 /金海 2008/04/07 15:17:56
- 学歴詐称:「高卒」社員の懲戒解雇は不当 2008/04/07 14:59:02